「雲の上の綱渡り」

 
「雲の上の綱渡り」
 
 
NY株式市場で主要3指数は下落。
NYダウは引け際に下落幅を拡大し457ドル安。
S&P500は4日ぶり、NASDAQは7日ぶりの反落。
国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長が上院委員会の公聴会で議会証言。
「性急な経済再開が制御不可能となる恐れがある感染を引き起こす現実的なリスクが存在する。
不必要な苦しみや死を招くだけでなく、かえって景気回復を遅らせる可能性もある」と警告。
ロックダウン(都市封鎖)解除に踏み切った中国や韓国、ドイツなどでの新たな感染拡大報告も懸念された。
4月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.8%下落。
2008年12月の金融危機後のグレート・リセッション(大不況)以来の大幅な落ち込み。
新型コロナ危機による外出自粛でガソリンや空の旅などのサービスの需要が減り、価格を押し下げた。
ただ家庭用食品の価格は2.6%上昇。
1974年2月以来の大幅な値上がりだった。
「必需品の価格が一段と上昇。十分な収入を得られていなければ、問題が深刻化する恐れがある」との見方がある。
10年国債利回りは0.666%。
2年国債利回りは0.168%。
13日にはFRBのパウエル議長による講演が予定。
米国でもマイナス金利政策が導入されるという観測もありドルは下落。
ドル円は107円台前半。
VIX指数は5.47ポイント上昇の33.04。
1日の上昇幅としては3週間超ぶりの大きさだった。
恐怖と欲望指数は44→39。
 
「雲の上の綱渡り」
 
火曜の日経平均は寄り付き23円高、終値24円安と4日ぶりの反落。
日足は4日ぶりの陰線。
TOPIXも反落。
東証1部の売買代金は2兆872億円。
値上がり840銘柄(前日1728銘柄)。
値下がり1244銘柄(前日398銘柄)。
新高値35銘柄(前日36銘柄)。
新安値0銘柄(前日0銘柄)は3日連続。
騰落レシオは124.85(前日117.64)。
NTレシオは13.79倍。
サイコロは6勝6敗で50.0%。
右肩上がりの25日線(19421円)からは4.87%のプラスかい離。
右肩下がりの75日線は20733円。
横ばって来た200日線(21711円)から6.20%のマイナスかい離。
右肩上がりになった5日線(20046円)から1.60%のプラス。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.774%(前日▲12.994%)。
買い方▲11.788%(前日▲11.753%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲22.221%(前日▲18.358%)。
買い方▲19.581%(前日▲20.074%)。
空売り比率は40.9%(2日ぶりの40%超)。
空売り規制なしの比率は5.8%。
日経HVは28.2、日経VIは28.93。
日経平均採用銘柄の予想PERは18.64倍(前日18.32倍)。
EPSは1092円(前日1113円)。
東証1部の全銘柄だと予想PERは20.66倍。
トヨタの減益が反映するのは今日の夕方から。
どこまで低下するのかが課題だ。
PBRは0.97倍。
BPSは20996円。
東証1部全銘柄のPBRは1.08倍。
225先物採用銘柄の益回りは5.36%。
配当利回りは1.84%。
ドル建て日経平均は189.53(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は0.43円高の1998円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1681円(前日1682円)。
東証1部の時価総額は565兆円。
シカゴ225先物終値は大証日中比145円安の20145円。
高値20525円、安値20140円。
大証夜間取引終値は日中比130円安の20160円。
気学では「押し込んでも戻す日。悪目買い方針良し」。
木曜は「不時の高下を見せる日。逆張りで駆け引きせよ」。
金曜は「逆向かいの日。大いに高きは売り、安きは買い」。
ボリンジャーのプラス1σが20056円。
プラス2σが20691円。
一目均衡の雲の上限は20237円。
雲の上の綱渡りの印象。
下限は18807円。
勝手雲の上限は19267円で18日連続勝手雲の上。
RSIが62.96。
RCIが88.19。
アノマリー的には「株高の日」だが実現可能性は薄そう。
今年8勝8敗の水曜日。
 
 
今年の曜日別勝敗(5月12日まで)

月曜6勝10敗
火曜8勝9敗
水曜8勝8敗
木曜8勝10敗
金曜8勝9敗。
 
MSCIスタンダードインデックスの四半期毎の定期組み入れ銘柄見直し。
5月は先進国指数で大規模に見直されるタイミング。
今回、日本銘柄については新規採用と除外が複数発表された。
 
【新規採用】
GLP投資法人(3281)、日本M&Aセンター(2127)、TIS(3626)、
レーザーテック(6920)、 三浦工業(6005)、伊藤園(2593)、
コスモス薬品(3349)、SCSK(9719)、神戸物産(3038)の9銘柄。
 
【除外銘柄】
アルプスアルパイン(6770)、IHI(7013)、商船三井(9104)、
コニカミノルタ(4902)、クレセゾン(8253)、J・フロント(3086)、
洋罐(5901)、イオンフィナンシャル(8570)、SANKYO(6417)の9銘柄。
 
指数への反映は5月29日引け値段階。
次回の定期見直しは8月の予定。
 
時として週刊誌の見出しというのは本質をついていることが多い。
週刊新潮は「尾身茂(専門家会議)に社会の命運を丸投げされた日本の悲喜劇」。
「新しい生活様式が招く経済崩壊」。
あるいは「インフルエンザ死者数はコロナと同等」。
週刊文春は「安倍首相対応失敗は厚労省のせい。
来年から9月入学でコロナ隠し」。
あるいは「岡田春恵がリモート出演しない2つの理由」。
考えてみれば・・・。
世間に接触8割減を提唱している専門家たちが接触を避けずにテレビに出演。
しかもマスクはしていないというのもおかしな話ではある。
「なんだ、実はたいしたことないの?」と錯覚しそうにもなる。
 
火曜のNYダウは457ドル安の23764ドルと続落。
NASDAQは189ポイント安の9002ポイントと7日ぶりの反落。
S&P500は60ポイント安の2870ポイント。
ダウ輸送株指数は233ポイント安の8000ポイントと続落。
SOX指数は2.77%下落。
VIX指数は32.63。
3市場の売買高は112.8億株(過去20日平均は113.6億株)。
225先物CME円建ては大証日中比245円安の20145円。
ドル建ては大証比日中比115円安の20175円。
ドル円は107.13円。
10年国債利回りは0.666%。
2年国債利回りは0.168%。
 

(兜町カタリスト櫻井)

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