[概況]
今週の外国為替市場は、米ドル円の動きに注目したい。先週の米ドル円は、新型コロナウイルスの治療薬開発の期待感や、FRBによるマイナス金利観測の後退が相場を下支える一方、米中対立の深刻化やウイルスの第2波への警戒感がリスクとなり、上値も押さられる格好となった。値段で見ると、107.00円から108.00円のレンジ内での推移だ。
さて、今週もこの相場付きに変化はなく、基本的に先週の流れを踏襲する展開が予想させる。そんななか、注目したいのが、本邦の緊急事態宣言の解除で市場がリスク選好姿勢を強めるかどうかだ。政府は本日にも首都圏と北海道に出している緊急事態宣言の解除を専門家に諮問する方針で、了解されれば宣言は全面解除となる。
仮にこれを受けてリスク選好の流れが強まれば、米ドル円は上昇する可能性が高い。その場合、先述のレンジの上限である108.00円は突破してくるのではないだろうか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
