「不要不急?」
全米自営業者連盟(NFIB)が発表した3月の中小企業楽観度指数(1986年=100、季節調整済み)は96.4。
前月から8.1ポイント低下した。
86年の調査開始以来最大の下落幅となった。
特に「今後の売り上げ」が31ポイント低下し過去最大の下落幅。
「今後の事業環境見通し」が17ポイント、「雇用増の計画」も12ポイント低下した。
中小企業の92%が新型コロナの悪影響を受けていると回答。
このうち80%が売り上げの減少、31%が供給網の混乱をあげた結果。
回答企業の半数は「支援がなければ2カ月未満で事業を閉鎖せざるを得ない」。
NFIBは「中小企業は危機的状況にある」と指摘している。
これが実感ということだろう。
一方国内。
前場の値動きは上へ下への動き。
「緊急事態宣言で出社しているトレーダーの数も少ない。
中長期の機関投資家が動いていないようだ」との声が聞こえる。
加えて東証の空売り比率は3日連続縮小。
昨日は44.1%で3月末(42.8%)以来の水準まで縮小した。
市場からは「ポジションは持ちたくない。不要不急のショートはしても良いけど・・・」との指摘がある。
もう一つはSMBC日興証券のレポート。
緊急事態宣言による経済損失は5.2兆円程度のと試算。
インバウンドやアウトバウンド、輸出入への影響を含めると「総合的な影響は7.5兆円程度」。
企業収益への影響は「上場企業の20年度純利益を24.1%程度押し下げる」。
ただし・・・。
「4月7日時点で、株価は1月のピークから20.4%下落。
市場の織り込みは進んでいる」という見方もある。
TOPIXの浮動株比率(FFW)見直しと調整係数の適用対象見直し。
今回のFFW見直しは7~9月に本決算を迎える企業が対象。
リバランスは28日の引け後に発生する。
みずほ証券と大和証券は7日付リポートで、今回の見直しに伴う売買インパクトを推計している。
★TOPIX定期見直しによる売買インパクトの大きい銘柄(みずほ証券予想、一部抜粋)
・買いインパクト降順
銘柄略称 パッシブ需要(百万円 売買日数(日)
8108 ヤマエ久野 1792 45.2
1938 日リーテック 2613 33.1
2209 井村屋G 603 14.6
9872 北 恵 106 13.1
4025 多木化 853 12.8
3539 JMHD 1298 12.4
8127 ヤマトインタ 186 10.8
6654 不二電機 112 10.8
7590 タカショー 160 8.3
2139 中 広 33 8.2
・売りインパクト降順
銘柄略称 パッシブ需要(百万円 売買日数(日)
3258 ユニゾHD -16827 -6.6
8798 アドバンスク -103 -5.8
6037 ファーストロジ -47 -4.5
8522 名 銀 -338 -3.3
9869 加藤産業 -961 -3.0
7447 ナガイレーベ -707 -2.9
4282 EPS -397 -2.9
9880 イノテック -160 -2.9
8060 キヤノンMJ -1901 -2.5
4928 ノエビアHD -1342 -2.4
★TOPIX定期見直しによる売買インパクトの大きい銘柄(大和証券予想、一部抜粋)
・買いインパクト降順
銘柄略称 パッシブ需要(百万円 売買日数(日)
8108 ヤマエ久野 2005 52.4
1938 日リーテック 2792 49.8
8127 ヤマトインタ 203 19.2
2209 井村屋G 630 19.1
3539 JMHD 1375 17.1
4025 多木化 887 15.6
9872 北 恵 113 14.8
2139 中 広 36 14.0
3275 ハウスコム 119 12.3
7180 九州FG 5498 12.0
・売りインパクト降順 パッシブ需要(百万円 売買日数(日)
銘柄略称
3258 ユニゾHD -18283 -10.4
8798 アドバンスク -106 -7.2
6037 ファーストロジ -49 -6.0
9869 加藤産業 -1039 -5.6
8522 名 銀 -369 -5.5
7447 ナガイレーベ -741 -4.9
4282 EPS -428 -3.5
4928 ノエビアHD -1433 -3.4
9880 イノテック -161 -3.4
8060 キヤノンMJ -1983 -3.3
(櫻井)。
