不安定な相場展開か

 
8日の日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比403円高の1万9353円だった。
日経平均は後場に上げ幅を広げて3月11日以来、約1カ月ぶりに終値で19000円台を回復した。取引時間中は米国株先物の上昇で上げ幅を一時500円超まで広げる場面もあった。
 
日経平均は今週に入って3日間で1500円超上昇した。あすは反動売りに押されるかもしれないが、常識的な下げにとどまるのであれば、週末に向けても過度な警戒は高まらないだろう。外部環境が良好であれば、押し目を作らず一気に2万円からその上に向けて戻りを強める展開も期待できるだろう。
もっとも、売り方の買い戻しが主で東証1部の出来高は昨日よりも少ない。緊急事態宣言後の情勢が読めず、この水準から買い上がっていく投資主体は少ないだろう。
 
 
9日の日経平均株価は、不安定な相場が続きそうだ。
8日の取引では引けにかけ500円を超える上昇を見せたが、前場には一時200円を超える下げとなる場面があるなど、値動きの荒い動きだった。
3月25日に付けた戻り高値(1万9564円)を視界に捉える水準に上昇し、戻りのポイントとして意識されそう。ただ、日経平均株価のVI(ボラティリティインデックス)は、5日ぶりに上昇しており、警戒感が高まる可能性もある。短期的な売買に振らされやすく、気を抜けない状況が続きそう。
市場では「依然として値動きが荒く、手掛けづらい」との声が聞かれた。
 
 
■テクニカル・ポイント(8日現在)
 
21289.98  ボリンジャー:+2σ(25日)
21108.88  13週移動平均線
20954.00  均衡表雲下限(週足)
20237.07  均衡表基準線(週足)
20133.52  均衡表転換線(週足)
20031.32  ボリンジャー:-1σ(26週)
19977.22  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
19353.24  ★日経平均株価8日終値
 
19038.99  均衡表基準線(日足)
18664.45  25日移動平均線
18550.42  均衡表転換線(日足)
18464.83  ボリンジャー:-1σ(13週)
18430.67  6日移動平均線
17824.20  ボリンジャー:-2σ(26週)
17351.69  ボリンジャー:-1σ(25日)
16552.83  新値三本足陰転値
16038.92  ボリンジャー:-2σ(25日
 
ローソク足は長い下ヒゲを出したが、25日線上をキープして陽線で引けた。ボリンジャーバンドでは昨日終値で中心線を突破した騰勢を持続して本日終値は中心線と+1σで形成するレンジの上側に浮上し、+1σ側へのシフトが継続中。
 
RSI(14日ベース)は64.47%(昨日62.67%)と昨年12月27日以来の水準に上昇し、RSI80%ラインに向けた強い上昇トレンドを示唆しており、3月25日に付けた直近高値19564.38円が目先の上値目標として意識される。
 
ただ、ともに下向きの75日線と200日線がデッドクロスを示現したほか、一目均衡表で転換線が下降トレンドにあるため、足元の株価上昇が長期下落トレンド中の中間反騰に終わるリスクにも留意したい。
 

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