上値の重い展開か

9日の日経平均株価は、上値の重い展開となりそう。
日経平均株価の予想レンジは、1万8900円-1万9500円を想定。
8日のNYダウ工業株30種平均は反発した。前日比779ドル高の2万3433ドルと、3月11日以来約1カ月ぶりの高値で終えた。
東京市場でも米株高の流れを引き継ぎ、買い先行で始まりそうだ。
一方、日経平均株価はきのうまで4日続伸し、好地合いの継続が期待されるものの、新型コロナウイルスの新規感染者数がきのう8日に500人を超え、1日あたりの新規感染者数の最高を更新。感染のまん延による企業業績への影響を警戒し、積極的な売買は限られそうだ。
日経平均は今週に入って1500円以上水準を切り上げており、買い一巡後は利益確定売りも出て上値の重さが目立ちそうだ。市場では1万9200~1万9500円の間での値動きになるとの声があった。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日大阪取引所終値比225円高の1万9145円だった。
 
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(8日終値は108円83-85銭)、ユーロ・円が1ユーロ=119円台の前半(同118円19-23銭)と小動き。
 
国内では日本工作機械工業会が3月の工作機械受注額(速報値)を公表するほか、ローソン(2651)やセブン&アイ(3382)、良品計画(7453)が20年2月期決算を発表する。ファーストリテイリング(9983)は19年9月~20年2月期決算と、3月の国内ユニクロ売上高を発表する。海外では米新規失業保険申請件数(週間)や4月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ、速報値)などが公表される。
 
 
【好材料銘柄】
 
■トランスジェニック<2342>
炎症可視化マウスに関する欧州特許査定を取得。
 
■メディカル・データ・ビジョン<3902>
健康情報管理サービス基盤「ポケットカルテ」とオンライン診療の推進で連携強化。健康・医療情報を自ら管理するPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)を活用して医療者に患者情報を提供する。
 
■ベルシステム24ホールディングス<6183>
20年2月期の連結税引き前利益は前の期比32.6%増の105億円に拡大し、4期連続増収となった。なお、21年2月期の業績見通しは開示しなかった。
 
■ヘリオス テクノ ホールディング<6927>
子会社フェニックス電機が不織布マスクの生産販売事業を開始。
 
■ポート<7047>
オムロン ヘルスケア、テレメディーズと共同で、オンライン血圧モニタリングと高血圧に関する医療相談サービスの無料提供を開始。
 
■ウエルシアホールディングス<3141>
今期経常は3%増で23期連続最高益、前期配当を4円増額・今期は4円増配へ。
 
■MS-Japan<6539>
20年3月期の人材紹介事業新規登録者数は前期比14.3%増。
 
■プロルート丸光<8256>
業務提携先のNHNグループ傘下でECサイト構築を専門とするNHN godo JAPANとECプラットフォームシステムの開発で業務委託契約を締結。
 
■サーラコーポレーション<2734>
20年11月期第1四半期(19年12月-20年2月)の連結経常利益は前年同期比34.0%増の29.3億円に拡大し、12-5月期(上期)計画の57億円に対する進捗率は51.4%に達し、5年平均の39.9%も上回った。直近3ヵ月の実績である12-2月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の3.7%→4.4%に改善した。
 
■フィル・カンパニー <3267>
東京スター銀行とビジネスマッチング契約を締結。
 
■アレンザホールディングス <3546>
3月既存店売上高は前年同月比5%増。
 
■イルグルム <3690>
3月全社売上高は前年同月比8.3%増。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】
 
9(木)
【国内】
3月都心オフィス空室率(11:00)
3月工作機械受注(15:00)
5年国債入札
《決算発表》
ファーストリテイ、7&I-HD、ローソン、イオンモール、U.S.M.H、島忠、SHIFT、竹内製作、トーセ、ドーン、アルバイトタイ、ライク、ワッツ、大黒天、AFC-HD、ニッケ、東武住販、ほぼ日、エルテス、東京個別、クリーク&リバ、エスクローAJ、ツインバード、スリーエフ、MrMaxHD、大和、オオバ
 
【海外】
米3月生産者物価指数(21:30)

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

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