13日のNYダウ工業株30種平均は前週末比328ドル60セント安の2万3390ドル77セントは3営業日ぶりに反落した。今週本格化する米主要企業の2020年1~3月期決算発表を控え、新型コロナウイルスの感染拡大による業績悪化を警戒した売りが出た。ダウ平均は前週に2666ドル上げた後で、反動の売りが出やすい面もあった。
ロイター通信がまとめたアナリスト予想によると、新型コロナの影響でS&P500種株価指数の構成企業の利益は前年同期比10.2%減と大幅に悪化する見通し。年初時点の予想は6.3%増だった。決算発表を控えて投資家の警戒感が強まる中、ダウは一時624ドル安まで下落した。
原油先物相場の下げも売りにつながった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国で構成する「OPECプラス」が12日、日量970万バレルの減産で合意した。だが、市場では「需要低下の勢いを補える減産規模ではない」との声が多い。
アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた建機のキャタピラーが9%安となり、ダウ平均の下げを主導した。14日に決算を発表するJPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴ、医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も安い。
セクター別では銀行や不動産、自動車・自動車部品が大きく下落した一方で、小売りや半導体・同製造装置は上昇した。
一方、ナスダック総合株価指数は3日続伸した。前週末比38.85ポイント高の8192.42で終えた。新型コロナのまん延が事業の追い風になるとみられる銘柄が大幅高となり、指数を押し上げた。
個別銘柄では、外出自粛で、自宅で過ごす時間が増え、ネット通販の利用が急増している。13日に7万5000人を新規採用すると発表したアマゾン・ドット・コムは6%上昇した。動画配信のネットフリックスも7%高となった。
アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が5%高、インテルとエヌビディアがともに3%高となるなど、半導体株も幅広く買われた。
NYダウ工業株30種(ドル)
23,390.77-328.60
S&P500種
2,761.63-28.19
ナスダック
8,192.425+38.850
NY金(ドル/トロイオンス)
1,761.40+8.60
NY原油(ドル/バレル)
22.58+0.17
円・ドル
107.71 – 107.72-0.17
【シカゴ日本株先物概況】
13日のシカゴ日経平均先物は反落した。
6月物は9日比395円安の1万9090円で引け、13日の大取終値を20円上回った。
新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化への警戒感から売られた。13日のNYダウ工業株30種平均は、今週から1-3月期決算シーズンに入ることから新型ウイルスが経済や企業収益に多大な害を与えるとの警戒感が売り材料となり、終始上値の重い展開となった。
この日の6月物安値は1万8945円、高値は1万9600円。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
19090 ( +20 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
19230 ( +160 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
13日のイースターで休みです。
■イギリス・ロンドン株価指数
■ドイツ・フランクフルト株価指数
■フランス・パリ株価指数
