「事を為すは天にあり」
火曜のNY株式市場で主要3指数は大幅に上昇。
NYダウは一時24000ドルに乗せた場面があった。
米国家経済会議(NEC)のカドロ-委員長のコメント。
「トランプ大統領が数日中に経済活動再開に向けたソ-シャル・ディスタンシング指針について重要な発表を行う」。
ニュ-ヨ-ク州のクオモ知事のコメント。
「新型コロナウイルス感染症による同州の入院者数が初めて減少した」。
これらのコロナウイルス関連の材料を好感した格好で買い物優勢の展開。
NASADAQは300ポイント以上の上昇で4日続伸。
アマゾン、アップルなどは5%超の上昇。
ただ3市場の売買高は120億株と減少した。
(過去20日平均は145.8億株)。
10年国債利回りは0.750%。
2年国債利回りは0.221%。
明日発表予定の小売売上高。
新型コロナの感染拡大による米経済への影響を示す主要指標で市場予想は8%減の見込み。
ドルは軟調。
ドル円は107円台前半。
恐怖と欲望指数は37→45。
火曜の日経平均は寄り付き107円、終値595円高と大幅反発。
前日の下落分(455円安)を埋めた。
SQ値19577円48銭は上抜け「幻」脱却。
これで1勝2敗となった。
3月25日高値19564円もクリア。
「相場は戻り第2波へと突入。
ただTOPIXは残念ながら3月27日の1549を抜いてない」という見方だ。
日足は4日ぶりの陽線。
「SBGの上昇が全体株高の呼び水となる展開に期待」という声が聞こえる。
「変化日」らしい動きとなった。
東証1部の売買代金は2兆2679億円。
2日ぶりに2兆円台回復。
値上がり1649銘柄(前日380銘柄)。
値下がり465銘柄(前日1740銘柄)。
新高値26銘柄(前日22銘柄)。
新安値4銘柄(前日1銘柄)。
騰落レシオは105.38(前日93.11)と上昇。
NTレシオは13.70倍。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
ほぼ横向きになった25日線(18450円)からは6.44%のプラスかい離。
また第一次限界水準。
右肩下がりの75日線は21595円。
右肩下がりの200日線(21851円)からは10.12%のマイナスかい離。
右肩上がりの5日線(19375円)を2日ぶりに上回り1.36%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.413%(前日▲7.238%)。
買い方▲17.024%(前日▲18.728%)。
マザ-ズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り▲14.282%(前日▲14.769%)。
買い方▲30.402%(前日▲33.715%)。
空売り比率は42.5%(14日連続40%超)。
空売り規制なしの比率は7.9%。
空売り規制なし銘柄の比率は7.7%。
4月10日時点の信用売り残は701億円増の7971億円。
2週ぶりの増加。
同信用買い残は68億円減の1兆7947億円。
2週ぶりの減少。
信用倍率は2.25倍(前週は2.48倍)。
日経HVは52.3、日経VIは37.21。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.97倍。
5日連続で12倍台。
EPSは1514円(前日1500)。
PBRは0.94倍。
BPSは20892円。
225先物採用銘柄の益回りは7.71%。
ドル建て日経平均は182.76(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は32円高の1882円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1735円(前日1563円)。
東証1部の時価総額は548兆円。
シカゴ225先物終値は大証日中比90円安の19520円。
高値19695円、安値19080円。
大証夜間取引終値は日中比90円安の19520円。
気学では「前日の相場に反して動く」。
木曜は「安値にある時は買い方針良し」。
金曜は「後場高の日。悪目買戻し、逆の時は見送るべし」。
ボリンジャ-のプラス1σが19465円。
プラス2σが20479円。
勝手雲の上限は18352円で4日連続勝手雲の上。
勝手雲は4月16日に白くねじれている。
RSIが50.78。
RCIが70.60。
次は3月9日のマド(19472円-20613円)。
3月6日のマド(21061円-21220円)。
2月28日のマドは21528円-21844円だ。
その先は2月25日のマド22950円-23378円だ。
今年8勝6敗と勝ち越しの水曜日。
今年の曜日別勝敗(4月14日まで)
↓
月曜4勝9敗
火曜8勝6敗
水曜8勝6敗
木曜5勝9敗
金曜7勝6敗
IMFは最新の世界経済見通しを発表した。
2020年の世界の成長率は3.0%落ち込むとの見通し。
新型コロナウイルスによって経済活動が停滞。
1930年代の大恐慌以来で最悪の景気後退になるとの見方だ。
ちなみに・・・。
09年の成長率はマイナス1%だった。
2021年は5.8%増とやや持ち直す見通し。
ただIMFは「不確実性が非常に高い」との見方。
新型ウイルスのパンデミック(世界的大流行)の行方次第で予測より大幅に悪い結果となる可能性があると警告した。
大半の国で新型ウイルスの感染拡大は第2四半期がピ-ク。
下半期に後退することを想定している。
この期間を通して事業閉鎖や外出規制が徐々に解除される想定だ。
パンデミックが第3四半期を通して続いた場合20年はさらに3%落ち込む見通し。
事業破綻や失業の長期化の「傷」が残ることから21年の回復は遅くなる。
「世界経済は今年、大恐慌以来で最悪の景気後退に陥る可能性が高い。
10年前の世界金融危機よりも深刻な状況となるだろう。
大封鎖とも言え、世界経済は劇的に落ち込むとみられる」と指摘した。
IMFの最善シナリオで米経済は20年に5.9%減少。
21年は4.7%増に回復。
ユ-ロ圏経済は20年に7.5%減。
被害が最も大きいイタリアでは9.1%減。
スペインとドイツ、フランスは8.0%と7.0%、7.2%それぞれ減少する。
ユ-ロ圏全体の成長は21年に4.7%増と米国の伸び率と一致する見通し。
中国は、20年に1.2%増となる見込み。
1月の予測の6%増から大幅な下方修正だが2021年は9.2%増の見通し。
ちなみに・・・。
日本の2020年は▲5.2%、2021年は△3.0%。
すくんだ後のジャンプは大きいのだがすくみからの立ち上がりにはパワ-必要ということだ。
三国志の中にある一節。
「事を謀るは人にあり。
事を為すは天にあり」。
なぜか、これが思い起こされてきた。
そして太宰治の「人間失格」に登場する言葉。
「ワザ。ワザ」。
道化がバレたのがこの「ワザ。ワザ」。
これが人のサガ、人の本性、あるいは相場の本性という思いがする。
国際通貨基金(IMF)2020年の世界の成長率見通しを大幅に下方修正。
20年後半に経済活動が再開する基本シナリオ
世界全体 20年▲3.0%(1月時点予測からの修正幅、▲6.3)21年5.8%(2.4)
日本 20年▲5.2%(▲5.9)21年3.0%(2.5)
米国 20年▲5.9%(▲7.9)21年4.7%(3.0)
ユ-ロ圏 20年▲7.5%(▲8.8)21年4.7%(3.3)
英国 20年▲6.5%(▲7.9)21年4.0%(2.5)
中国 20年▲1.2%(▲4.8)21年9.2%(3.4)
ロシア 20年▲5.5%(▲7.4)21年3.5%(1.5)
ブラジル 20年▲5.3%(▲7.5)21年2.9%(0.6)
世界貿易 20年▲11.0%(▲13.9)21年8.4%(4.7)
火曜のNYダウは558ドル高の23949ドルと大幅反発。
高値は24040ドルまであった。
NASDAQは323ポイント高の8515ポイントと4日続伸。
S&P500は84ポイント高の2846ポイントと反発。
ダウ輸送株指数は140ポイント高の8177ポイント。
SOX指数は4.44%上昇。
VIX指数は37.72。
3市場の売買高は120.1億株(過去20日平均は145.8億株)。
225先物CME円建ては大証日中比30円安の19460円。
ドル建ては大証比日中比110円高の19600円。
ドル円は107.20円。
10年国債利回りは0.750%。
2年国債利回りは0.221%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
ヘリオス(4593)・・・動兆
ヘリオスに注目する。
同社はiPS細胞、体性幹細胞を使った再生医薬品開発の創薬ベンチャ-。
3月30日には「再生医療製品研究の米アサシスに追加出資した」と発表した。
具体的な新薬は米アサシス社から導入した体性幹細胞由来の細胞薬「HLCM051(マルチステム)」。国内で急性期脳こうそく治療向けや急性呼吸窮迫症候群治療向けの治験中。
3月26日には「新型コロナウイルスに起因する急性呼吸窮迫症候群患者の試験組み入れで協議する」と発表した。
3月23日に1036円まで押してから底入れ反転。
8日続伸中。
(兜町カタリスト櫻井)
