売り先行、米株大幅高も前日の上げで利益確定

【寄り付き概況】

15日、寄り付きの日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比49円56銭安の1万9589円25銭。いったん利益を確定させようとの動きから海外勢の売りが先行した。下げ幅は一時100円を超えた
 
前日のNYダウが560ドル近い大幅高、ナスダック総合指数はこれを上回る上昇率をみせるなど買い意欲の強い展開だった。
ただ、前日に日経平均は先物主導で600円近い上昇をみせていることもあって、目先は利益確定の動きも誘発しやすい状況にある。発表されたIMFの世界経済見通しは2020年の成長率をマイナス3.0%に引き下げており、1930年代の世界大恐慌以来となる経済悪化に対する警戒感も強い。
 
足もとではドル・円相場も1ドル=107円10銭近辺で円高方向に振れており、主力輸出株には逆風材料となっている。
 
 個別では、トヨタ、ホンダ、日産自の自動車株や三菱UFJ、みずほFG、三井住友のメガバンク株が売られ、野村、大和証G、東京海上、第一生命の証券・保険株も値を消した。日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機、富士フイルム、デンカ、武田、島津も値を下げ、ファーストリテも軟調となっている。

半面、東エレク、アドバンテス、信越化の半導体関連株や村田製、TDK、太陽誘電の電子部品株も買われ、任天堂も高い。

 
テクニカル的にはエムスリー(2413)、MonotaRO(3064)、ウエルシア(3141)、アセンテック(3565)、大王紙(3880)、テラスカイ(3915)、インフォコム(4348)、トリケミ(4369)、システムサポ(4396)、中外薬(4519)、サムコ(6387)、グレイス(6541)、アンリツ(6754)、コーナン(7516)、メニコン(7780)、エフピコ(7947)、進学会(9760)、ベルク(9974)が動兆。
 
人気はNPC(6255)、窪田薬(4596)、三洋化成(4471)、恵和(4251)、アンジェス(4563)、プロパスト(3236)、タカラバイオ(4974)、Link-U(4446)、カイオム(4583)、ハイパー(3054)、コスモス薬(3349)、触媒(4114)、アディッシュ(7093)、そーせい(4565)、ヘリオス(4593)が動兆。

 

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