16日の日経平均株価は売り優勢の展開となりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、1万9200円-1万9600円
15日のNYダウ工業株30種平均は前日比445ドル安の2万3504ドルで取引を終えた。3月の米小売売上高が前月比で過去最大の落ち込みとなった。3月の米鉱工業生産指数も74年ぶりの大幅な低下となり、米景気の急速な悪化が投資家心理を冷やした。
想定以上の景気減速を示す米経済指標の発表が相次ぎ、前日の米株式相場が下落したことが重荷となるだろう。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた企業業績の悪化に対する警戒感も根強い。前日終値に比べ350円ほど安い1万9200円近辺が下値のめどになるとの見方が多い。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日大阪取引所終値比275円安の1万9305円だった。
国内に反転材料が乏しい中、押し目を拾う動きも限られると予想する。
為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(15日終値は107円35-36銭)、ユーロ・円が1ユーロ=117円台の半ば(同117円32-36銭)と小動き。
日程面では、きょうは3月の首都圏・近畿圏マンション販売。海外では3月の米住宅着工件数・建設許可件数、4月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数など。
【好材料銘柄】
■フィット<1436>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.04%にあたる13万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月20日から10月19日まで。
■ジェネレーションパス<3195>
1月売上高は前年同月比30.0%増と増収基調が続いた。
■eBASE<3835>
前期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■アステリア<3853>
ブイキューブ <3681> とバーチャル株主総会で協業。総会のライブ配信とブロックチェーン議決権行使で新型コロナウイルス感染予防対策の徹底につなげる。
■エコモット<3987>
新型コロナウイルス感染症拡大抑止に向け、AI顔認識とサーモグラフィーで最大16人を同時に検温可能なスクリーニングソリューション「サーモロイド Pro」を提供開始。新千歳空港の国内線到着口で行われる体温スクリーニングに採用。
■プロルート丸光<8256>
微量採血器具を展開するマイクロブラッドサイエンスと国外販売総代理店契約を締結。
■エイジス<4659>
3月売上高は前年同月比4.4%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
■和田興産<8931>
東証は22日付で東証2部に市場変更する。
■バルクホールディングス<2467>
米子会社Strategic Cyber Holdingsがクラウド型eラーニング「定額制サイバーセキュリティトレーニング」を提供開始。
【主な経済指標・スケジュール】
16(木)
【国内】
3月首都圏マンション販売(13:00)
《決算発表》
いちご
【海外】
米3月住宅着工件数(21:30)
米4月フィラデルフィア連銀景気指数(21:30)
《米決算発表》
アボットラボラトリーズ、インテュイティブ・サージカル、ハネウェルインターナショナル
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
