[概況]
16日の東京外国為替市場は、豪ドル円の上値が重かった。この日は、豪州の雇用統計が発表されたのだが、雇用の悪化は予想されたほど示されなかった(【雇用者数変化】 結果:0.59万人 予想:-3.00万人 【失業率】 結果:5.2% 予想5.4%)。
しかし、結果を受けた豪ドル円の動きは上下ともに反応が乏しく、概ね67円台の半ばから後半にかけての推移だった。こうした動きの背景には、指標の結果よりも新型コロナウイルスが市場に与える影響をもう少し見極めたいとする思惑が依然あるからだろか。
では、この後の豪ドル円の展開をテクニカル的に見てみよう。そうすると、足元は20日移動平均線が上向きに変化しており、この後の上昇が期待できる格好だ。しかし、上値を見ると一目均衡表の雲の下限(68.20円近辺)が控えており、その点は気になるとことだ。というわけで、この後の豪ドル円は68.00円を超えてきた辺りの攻防がポイントとなりそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
