神経質な展開も個別物色か

16日の日経平均は続落。終値は前日比259円安の1万9290円だった。
米景気指標の急激な悪化と米株安を受けて本日も売り優勢の展開となった。
日本時間夜に発表される週間の米失業保険申請件数への警戒も強く買いが入りにくい状況となっている。日銀のETF買い期待で下値はある程度制限されたが、この価格帯では買い手がほとんど広がらず、相場としてはジリ貧になりやすいだろう。
 
明日の日経平均株価は、神経質な展開か。
現地15日発表の米3月小売売上高が前月比8.7%減と過去最大の落ち込みとなり、4月ニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス78.2と市場予想平均のマイナス35.0よりも大幅に悪化。これを受け、米国株式が大きく下落し、16日の日本株安につながった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気・企業業績の悪化は相当程度織り込んだとの見方はあるが、依然として警戒感は強いだろう。
 
明日は中国で1-3月期GDP(国内総生産)をはじめ3月工業生産、3月小売売上高など重要経済指標が目白押しだ。結果次第では、中国株はもとより、日本株にも影響を与えるだけに、注視する必要がある。
ただ、週末でも極端にリスクを警戒するような流れにはならないだろう。

また、足元強いマザーズ指数は13週線(720p、16日時点、16日終値730p)を上に抜けてきた。さらに上昇に勢いがつくのか、いったんクールダウンするのか、あす以降の動向は要注目。ただ、仮にマザーズが失速したとしても、回転の効いた資金が他市場の銘柄に向かうと思われるだけに、全体としての戻り基調は維持されると考える。
 
■テクニカル・ポイント(16日現在)
 
21478.66  75日移動平均線
21415.08  ボリンジャー:+3σ(25日)
20884.25  均衡表雲下限(週足)
20874.67  均衡表雲下限(日足)
20754.58  13週移動平均線
20420.95  ボリンジャー:+2σ(25日)
20237.07  均衡表基準線(週足)
20082.38  均衡表転換線(週足)
19849.75  ボリンジャー:-1σ(26週)
19426.82  ボリンジャー:+1σ(25日)
19394.46  6日移動平均線
 
19290.20  ★日経平均株価16日終値
 
18754.31  均衡表転換線(日足)
18432.69  25日移動平均線
18220.65  ボリンジャー:-1σ(13週)
18166.51  均衡表基準線(日足)
17578.63  ボリンジャー:-2σ(26週)
 

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