20日の日経平均株価は上値の重い展開か。
シカゴ日経平均先物に寄せて水準を切り下げた後は底堅い推移が見込まれるだろう。
日経平均株価の予想レンジは1万9600円-1万9900円。
前週末17日のNYダウ工業株30種平均は急伸。前日比704ドル高の2万4242ドルと、3月10日以来およそ1カ月ぶりの高値で終えた。
米国株は強い動きとなったが、日本株は先週末の米株先物の上昇で一足先に好材料を織り込み済み。外国為替市場で円相場が1ドル=107円台半ばと高値圏で推移するなか、輸出採算の悪化につながるとの見方から景気敏感株の重荷となりやすい。前週末に日経平均が600円を超える大幅高を演じたこともあって、節目の2万円を前に利益確定売りが優勢となりそうだ。
ただ、地合いは大きく改善しており、楽観ムードが後退するような弱い動きにはならないだろう。市場では1万9500円が下値メドになるとの声が聞かれた。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末17日大阪取引所終値比95円安の1万9605円だった。
日程では、国内は、寄り付き前に財務省が3月と2019年度の貿易統計を発表する。日本フランチャイズチェーン協会が3月の主要コンビニエンスストア売上高を公表する。海外ではIBMが1~3月期決算を発表する。
【好材料銘柄】
■セントラル総合開発<3238>
前期経常を33%上方修正。
■アジュバンコスメジャパン<4929>
今期経常は黒字浮上へ。
■共英製鋼<5440>
前期経常を3%上方修正、配当も15円増額。
■ベクトル<6058>
前期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■レック<7874>
発行済み株式数(自社株を除く)の4.0%にあたる145万株(金額で17億円)を上限に、4月20日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
■リテールパートナーズ<8167>
東証が24日付で市場1部に指定する。
■Jストリーム<4308>
血管内治療学会のオンラインセミナー「JETTALKs on AIR」のWebサイト制作、課金・ライブ配信システムの提供などを担当する。
■メドレー<4480>
調剤薬局向けのオンライン服薬指導支援システム事業を9月に開始する。
■マルマエ <6264>
3月受注残高は前年同月比35.6%増の9億円。
■クボタ <6326>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.7%にあたる2000万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月20日から12月14日まで。
■KOA <6999>
前期経常を33%上方修正。
【主な経済指標・スケジュール】
20(月)
【国内】
3月貿易収支(8:50)
《決算発表》
ネオス、ライフフーズ、ベクトル、東天紅
【海外】
《米決算発表》
ハリバートン、IBM
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
