売り優勢、原油価格暴落受け

【寄り付き概況】

21日の日経平均株価は前日比189円29銭安の1万9479円83銭で寄り付いた。
 
前日の米国株市場ではNYダウが600ドル近い下げとなり、再びリスク回避の売り圧力が顕在化した。原油市況の前例のない急落がネガティブサプライズとなりマーケット心理が急速に冷え込んでいる。
原油は世界的な経済活動の停滞に減産が追いつかないとの見方が強く、原油在庫が貯蔵能力を超えてしまうとの思惑を呼び、WTI原油価格が前日終値ベースで55ドル90セント安のマイナス37ドル63セントと史上初のマイナス圏に沈んだ。これを受け株式市場も目先買い手控えムードが強い。ただ、東京株式市場では日銀のETF買いに対する思惑もあり、売り一巡後は下げ渋る可能性もある。
また、新型コロナウイルスの影響を受けにくい内需の中小型株の一角が引き続き買いを集めるケースも想定される。
 
個別では、トヨタ、ソフトバンクG、ソニーが売られ、東エレク、アドバンテス、信越化の半導体関連株が下落している。三菱UFJ、みずほFG、三井住友、野村、第一生命の金融株や日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機が売り優勢。また、村田製、TDK、太陽誘電、日本電産、ファナック、安川電、キーエンス、ANA、JALの航空株も値を下げ、任天堂、ファーストリテも軟調に推移している。
 
半面、ウシオ電、タカラバイオが買い気配から始まり、サイバリンクスも堅調
 
テクニカル的にはCOOK(2193)、亀田菓(2220)、ZOZO(3092)、アルテリア(4423)、一工薬(4461)、日水薬(4550)、サーバーエージェ(4751)、長谷川香(4958)、三機S(6044)、廣済堂(7868)、ソーダニッカ(8158)、阿波銀(8388)、日新(9066)、ゲンキー(9267)が動兆。
 
人気はリンクパル(6046)、窪田薬(4596)、ヤマシン(6240)、リケンテク(4220)、ロンシール(4224)、Kids(7084)、オークファン(3674)、カナミック(3939)、石川製(6208)、エルテス(3967)、KOA(6999)、JIA(7172)、カルナバイオ(4572)、フォーラムエンジ(7088)、ウィルズ(4482)。
 

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