21日の日経平均株価は大幅続落。終値は前日比388円安の1万9280円だった。
前日の米株安、原油急落で売り先行で始まったが、中頃には「北朝鮮の金委員長が重体」との一部報道を受けて下げが加速。朝鮮半島情勢の不安定化が警戒され短期筋が先物を断続的に売ってきた。日経平均の下げ幅は一時500円近くに達する場面も。もっとも、悪材料が多かった割に実弾売りは少ないようで、トピックスの下落率は日経平均の半分程度に収まっている。
足元で強い動きを見せていた新興市場でも直近IPO株が値を崩し、地合いの変調が意識されたことから、押し目を拾う動きも限定的。引けにかけては売り圧力が和らいだものの、終日軟調な展開となった。
日経平均は1万9500円を割り込み、そこから一段安となった。マザーズ指数は4%超の下落となり、過熱感が一気に冷やされた。ただ、嫌な下げ方であった割には、全面安とはならなかった。
22日の日経平均株価は、弱含みの展開が続きそうだ。
日経平均株価は2営業日で約610円強の調整となり、心理的なフシ目の2万円から遠ざかる格好となった。押し目を拾う動きは期待されるものの、手掛かり材料難のなか、下向き傾向にある5日移動平均線が(21日時点で1万9537円)が上値として意識されそう。
市場では「マザーズ指数やジャスダック総合指数も反落したが、連騰が続いていただけに、調整が入るのは当然で、引き続き中小型株をマークしたい」との声が聞かれた。
■テクニカル・ポイント(21日現在)
20451.56 13週移動平均線
20403.28 均衡表雲上限(日足)
20237.07 均衡表基準線(週足)
19702.37 ボリンジャー:-1σ(26週)
19694.11 均衡表雲下限(日足)
19660.11 ボリンジャー:+1σ(25日)
19654.21 均衡表転換線(週足)
19554.38 6日移動平均線
19468.20 均衡表転換線(日足)
19280.78 ★日経平均株価21日終値
18666.87 25日移動平均線
18140.13 均衡表基準線(日足)
18092.35 新値三本足陰転値
18072.18 ボリンジャー:-1σ(13週)
17673.62 ボリンジャー:-1σ(25日)
17395.87 ボリンジャー:-2σ(26週)
16680.38 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足は陰線を引き、終値は下向きに転じた5日線を下回ったが、25日線や一目均衡表の転換線は上向きをキープしており、短期的な強弱感の対立ぶりを窺わせた。ボリンジャーバンド(25日ベース)では、4月13日以来およそ1週間ぶりにザラ場高値が+1σを下回り、こちらも株価の戻り一服を示唆している。
ストキャスティクスの%Kが16.46%に低下して短期的な下値到達を示唆する一方で%Dは63.30%と50%ライン上にとどまっており、%Dの下降を待つ形での足踏み局面入りの可能性が意識されよう。
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