【寄り付き概況】
22日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比171円60銭安の1万9109円18銭。21日の米原油先物市場で、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月物が一時6ドル台に急落。原油への需要低下を受け、世界経済の先行きへの不安心理が増大し、リスク回避の売りが先行している。同日のNYダウ工業株30種平均が大幅に下落したことも重荷になった。
新型コロナウイルスの感染拡大による経済先行きに対する懸念が株式市場にも重荷となっている。外国為替市場では1ドル=107円台後半の推移と比較的落ち着いた動きをみせているものの、取引時間中はアジア株市場の動きなどを横目に不安定な動きを強いられる公算が大きい。米株市場ではナスダック総合指数の下げもきつく、東京株式市場でも電子部品や半導体主力株などハイテク株への売り圧力も警戒される。
個別では、トヨタ、ソフトバンクG、ソニー、東エレク、信越化が売られ、三菱UFJ、みずほFG、三井住友、野村、第一生命の金融株や出光興産、JXTG、国際帝石の石油関連株が軒並み売り気配から始まった。また、日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機、村田製、TDK、太陽誘電が値を下げ、ファナック、安川電、ANA、JALも下落している。このほかファーストリテも軟調に推移している。
半面、任天堂が高く、新光電工、新日科学も値を上げ、アドバンテス、スクリンも堅調となっている。
テクニカル的にはホウスイ(1352)、井村屋(2209)、カワチ薬(2664)、大光(3160)、ライオン(4912)、石川製(6208)、星和電(6748)、ウシオ(6925)、レック(7874)、SG(9143)、関西スパ(9919)が動兆。
人気は豊和工(6203)、タカラバイオ(4974)、細谷火工(4274)、医学生物(4557)、ラクスル(4384)、松屋R&D(7317)、アンジェス(4563)、BuySell(7685)、日立ハイテク(8036)、ケイブ(3760)、ミクリード(7687)、遠州トラ(9057)、ALBERT(3906)。
