23日の日経平均株価は堅調展開か。
日経平均株価の予想レンジは1万9000円-1万9500円。
22日のNYダウ工業株30種平均は反発し、終値は前日比456ドル高の2万3475ドルだった。トランプ米政権と米議会が4840億ドル(約52兆円)の追加の経済対策で最終合意したのを好感した買いが優勢だった。急落していたニューヨーク市場の原油先物相場が上昇し、22日の米株式相場は大幅高となった。投資家のリスク回避姿勢がいったん和らぐとの見方から、買い戻しが優勢になるとみられる。
25日移動平均が位置する1万9455円近辺が短期的な上値メドとして意識されるだろう。
ただ、買い一巡後は上値が重い場面もありそうだ。原油先物相場は上昇したものの、新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が停滞した状況が、長期化が予想され、資源需要が回復するとの見方は乏しい。
為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の後半(22日終値は107円59-61銭)、ユーロ・円が1ユーロ=116円台の半ば(同116円79-83銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日大阪取引所終値比245円高の1万9265円だった。
日程面では、きょうは2月の景気動向指数確報値、2年物国債の入札。海外では4月の米製造業PMI、3月の米新築住宅販売件数、4月の仏製造業PMI、4月の独製造業PMI、4月のユーロ圏製造業PMI,4月の英製造業PMI(PMIはいずれも速報値)など。
【好材料銘柄】
■日本電技<1723>
前期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も17円増額。
■メディカル・データ・ビジョン<3902>
547万人の健康保険組合のデータを製薬会社やアカデミアなどに提供を始める。同じ健保にいる限り、病院から診療所などへの診療履歴の追跡が可能となる。
■カイオム・バイオサイエンス<4583>
がん治療用候補抗体「CBA-1535」に関する国内特許付与の決定通知を受領。
■メドレックス<4586>
マイクロニードル製造方法に関する国内特許査定を取得。
■サイバーエージェント<4751>
上期経常が47%増益で着地・1-3月期も46%増益。
■オリコン<4800>
前期最終を6%上方修正。
■大井電気<6822>
前期経常を50%上方修正。
■GMOフィナンシャルホールディングス<7177>
20 年12月期第1四半期決算の速報値を発表。営業収益は前年同期比50.1%増の103億円、経常利益は同2.9倍の38.2億円に拡大して着地。
■大興電子通信 <8023>
前期経常を41%上方修正、配当も4円増額。
■クエスト <2332>
前期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■神戸物産 <3038>
3月売上高は前年同月比33.7%増の307億円、営業利益は同40.0%増の18.8億円。
■メディア工房 <3815>
医療ツーリズムや越境eコマース事業を展開する香港合弁会社の持ち分を取得し完全子会社化する。
■Genky DrugStores <9267>
1-3月期(3Q)経常は45%増益。
【主な経済指標・スケジュール】
23(木)
【国内】
2年国債入札
《決算発表》
中外薬、キヤノン、オービック、オムロン、ディスコ、OBC、ネットワン、菱鉛筆、ナガセ、蝶理、エレマテック、JFE-SI、高純度化、レッグス、A&T、DNAチップ
【海外】
EU首脳会議
米3月新築住宅販売(23:00)
《米決算発表》
インテル、ユニオン・パシフィック
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
