128円高と堅調、欧米株高を好感

23日午前の日経平均株価は反発し、前日比128円00銭高の1万9265円95銭で前場を終えた。
 
米国で経済活動の再開期待が高まり前日のNYダウ工業株30種平均が反発。連日急落していた米原油先物相場も上昇し、投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。海外投資家による先物への買い戻しで日経平均の上げ幅は一時250円に迫ったが、戻り売りが上値を抑えた。
 
米国の一部の州で経済活動の制限が緩和される動きが広がった。サウジアラビアが一段の協調減産に向けて準備をしていると伝わったことなどを背景に、米原油先物相場が上昇。
原油安の一服を受け、エネルギー関連株や素材株が上昇。取引開始直後は弱含んでいた内需株も切り返し、幅広い銘柄が値上がりした。
 
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大による日本国内の経済活動の停滞が長期化するとの懸念は根強く、「企業の決算発表が接近し、内容を見極めたいという投資家が多い」といい、商いは薄く、盛り上がりに欠けた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8148億円と商いは低調。売買高は4億7792万株だった。
 
東証1部の値上がり銘柄数は1583と、全体の約7割を占めた。値下がりは494、変わらずは86銘柄だった。
 


業種別株価指数(全33業種)は鉱業、非鉄金属、海運業の上昇が目立った。下落は空運業、陸運業、保険業など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループが高く、武田薬品工業やファナック、KDDIが値を上げた。サイバーエージェントが急伸しトヨタ自動車や村田製作所がしっかりでオリンパス、東レが堅調に推移。原油価格の上昇を受け丸紅が高く、国際石油開発帝石や石油資源開発など石油エネルギー株が買われた。電通グループやサイバーが買われた。
 
半面、エーザイや任天堂、ファーストリテイリング、JR東日本、花王、リクルートホールディングスが安い。東京エレクトロンやアドバンテストも値を下げている。
 
東証2部株価指数は前日比53.06ポイント高の5503.68ポイントと3日ぶり反発した。
出来高5321万株。値上がり銘柄数は309、値下がり銘柄数は86となった。
 
個別では、リテールパートナーズが年初来高値を更新。バイク王&カンパニー、アップルインターナショナル、日本精鉱、パス、ヴィスコ・テクノロジーズが買われた。
 
一方、誠建設工業が年初来安値を更新。土屋ホールディングス、TBグループ、セキド、玉井商船、FRACTALEが売られた。
 
 
​​​​

株ちゃんofficial xはこちら!
目次