底堅い展開か

 
週明け27日の日経平均株価が急反発、前週の暗いムードが雲散霧消したかような強調展開となった。今週は日米欧の中央銀行の金融政策決定会合が集中する週で、金融緩和ウィークに売り方が暗躍しにくいという見方は事前コンセンサスとしてあったが、それでも週初からこれほどまで強い展開は大方の予想を超えていた。堅調な米株先物を横目に東京株市場では例によってアルゴリズムの先物買い戻しで日経平均が500円を超える上昇をみせ、2万円の看板が立つ急勾配の斜面を一気に駆け上がってきた。
 
あす28日の日経平均株価は、底堅い展開か。
世界的に新型コロナウイルスの感染者数は拡大しているが、増加ペースは鈍化しており、明るい兆しとして受け止める向きは少なくない。海外では外出規制の緩和や、経済活動再開に向けた期待も出始め、市場心理は落ち着きを取り戻しつつあるようだ。
 
27日の上昇で再び5日線(1万9378円、27日時点、以下同じ)上に浮上。25日線(1万9084円)は右肩上がりで、上昇再開が期待できそうなチャート形状となってきた。
明日は反動も警戒されるが翌日水曜(29日)が休場で、その後にFOMCやECB理事会の結果を消化するというスケジュール。日銀会合ですらマーケットにポジティブな影響を及ぼした状況下、売りも出しづらいと考える。
 
 
■テクニカル・ポイント(27日現在)
 
21767.91  200日移動平均線
21269.84  均衡表雲下限(週足)
21087.28  75日移動平均線
20841.02  ボリンジャー:+3σ(25日)
20255.42  ボリンジャー:+2σ(25日)
20237.07  均衡表雲上限(日足)
20237.07  均衡表基準線(週足)
20186.88  13週移動平均線
 
19783.22  ★日経平均株価27日終値
 
19669.82  ボリンジャー:+1σ(25日)
19550.70  ボリンジャー:-1σ(26週)
19427.09  6日移動平均線
19390.16  均衡表転換線(日足)
19150.02  均衡表雲下限(日足)
19084.22  25日移動平均線
19038.99  均衡表転換線(週足)
18498.62  ボリンジャー:-1σ(25日)
18201.51  均衡表基準線(日足)
 
ローソク足はマドを空けて上げ、上下ともにヒゲが短く胴体の長い陽線を引き、強い買い意欲を窺わせた。終値は再び上向きに転じた5日線上に復帰したほか、一目均衡表の雲中央を上回り、チャート形状は急速に強気側に傾いた。
一目均衡表の基準線は1月29日を起点に横ばいを挟みながら下降してきたが、本日大引けで上向きに転じた。先週に週足ベースのパラボリックが陽転したほか、ボリンジャーバンドで各バンドの間隔が狭まる5本線収束が進んでいることもあり、今後は4月17日高値1万9922円07銭抜け後の上放れが期待される。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次