122円と下落、米株先物安で利益確定売り

28日の日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比122円17銭安の1万9661円05銭だった。日経平均が前日に500円超上昇し、利益確定売りが広がった。
 
新型コロナウイルス対策の行動制限の一部緩和への期待感を背景に前日の米国株が上昇し、東京株式市場でも買い材料視された。しかし、米原油先物の10%を超える大幅安や米株先物の下落が東京市場で投資家心理を冷やした。
 
株価が下落する場面で買い手に回ることの多い個人投資家は、「きょうは休日を前に買いを手控えている」とみられ、午後の下げ幅拡大が警戒されている。
 
欧米では段階的な経済活動の再開の動き出し、国内でも新型コロナウイルスの新規感染者数の減少傾向がみられる。
 
ただ市場では「再度増加に転じないかを見極めたい」との声も多く、売買に慎重な空気が広がっている。「きのうの大幅高の反動に加え、時間外でのNY原油先物安を嫌気して米株先物が値を下げ、日本株売りにつながっている。売り方の買い戻しはきのうで一巡し、明日の祝日を前に買い方の手じまい売りが出て後場は一段安する可能性がある」との声が聞かれた。
 



業種別株価指数(全33業種)は医薬品、化学、銀行業が下落し、電気機器、精密機器、空運業は上昇した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9268億円、売買高は5億5491万株と低調だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。東証1部の値下がり銘柄数は1373、値上がりは702銘柄、変わらずは89銘柄だった。
 
個別では、任天堂、京セラ、デンソーが安く、武田薬品工業も軟調。花王が大きく値を下げ、富士フイルムホールディングスも売りに押された。さくらインターネットが急落、日立金属も大幅安となった。オリンパス、住友不も下落した。
 
半面、イビデンが商いを伴い急騰、塩野義製薬も上昇した。日本電産も買いが優勢。PLANTがストップ高に買われ、ワイエイシイホールディングスも値を飛ばした。JAL、HOYAも上昇した
 
 
東証2部株価指数は前日比8.79ポイント高の5553.76ポイントと続伸した。
出来高6088万株。値上がり銘柄数は207、値下がり銘柄数は170となった。
 
個別では、寺岡製作所が一時ストップ高と値を飛ばした。サトウ食品工業、北日本紡績、大運は年初来高値を更新。金下建設、ネポン、ツインバード工業、イトーヨーギョー、FRACTALEが買われた。
 
一方、川本産業、アイスタディ、恵和、フルスピード、ショクブンが売られた。
 

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