日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反発した。終値は前週末比102円04銭高い3396円96銭だった。
前週に相場が大きく急落した反動で、ワークマンやマクドナルドなどの主力株を中心に個人投資家などが自律反発を見込む買いを入れた。
日銀の緊急談話を背景に日経平均株価が上昇に転じたのも新興市場の相場を下支えした。
前週大きく下落した銘柄を中心に買い戻しや「値ぼれの買い」が入ったという。黒田東彦日銀総裁の談話が発表される前から中小型株は底堅く推移しており、「前週末に個人の投げ売りは一巡したのかもしれない」との声もあった。
市場では「新型コロナウイルス感染拡大で、国内の企業業績が下振れるとの懸念は根強く、個人投資家が好材料の出た銘柄を短期的に物色するにとどまる」との見方から上値は限られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で629億円、売買高は1億2784万株だった。値上がり銘柄数は573、値下がり銘柄数は102となった。
個別では、シンクレイヤ、応用技術、ハーバー研究所、イワブチ、ナガオカなど9銘柄がストップ高。fonfun、ジェイテック、大和コンピューター、日本創発グループは一時ストップ高と値を飛ばした。新コスモス電機、ヨンキュウなど3銘柄は昨年来高値を更新。アマガサ、日本テレホン、ぱど、リーダー電子、リバーエレテックが買われた。
一方、城南進学研究社が一時ストップ安と急落した。藤田エンジニアリング、高橋カーテンウォール工業、ヒップ、成学社、きょくとうなど122銘柄は昨年来安値を更新。フェスタリアホールディングス、シンバイオ製薬、メディカル一光グループ、興研、マツモトが売られた。
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