「欲しいのは株祭りだが・・・」

「欲しいのは株祭りだが・・・」
 
 
週明けのNY株式市場で主要3指数は大幅反発。
NYダウは1296ドル高(5.2%)高の26703ドルと8日ぶりに反発。
上昇幅は2018年12月26日(1086ドル)を上回り過去最大だった。
上昇率は09年以来の大きさ。
「主要中銀が協調して金融緩和に踏み切り、新型コロナウイルスによる景気減速を和らげるとの期待感が背景。
大型のハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが優勢」との解釈。
最後の1時間で約800ドルの上昇となり終値はほぼ高値圏。
投資判断の引き上げからアップルが9%上昇。
NYダウヘの上昇寄与度は173ドル。
医療保険のユナイテッドヘルスの上昇寄与度は123ドル。
マイクロソフト、フェイスブックなど大型ハイテク株が軒並み上昇。
新型コロナの影響による消費者の日用品の買い占めが短期的に収益を押し上げるとの期待からウォルマートなど小売関連も上昇した。
2月のISM製造業景況感指数は前月比0.8低下の50.1。
市場予想を下回ったがFRBパウエル議長の声明による金融政策期待が勝った格好。
17-18日のFOMCでの0.5%利下げは100%織り込まれた格好だ。
7月までにさらに0.5%の利下げも見込まれている。
利下げ見通しから10年債利回りは一時1.03%と過去最低を更新。
30年債利回りも一時1.583%と過去最低を更新。
2年債利回りは約4年ぶり低水準となる0.71%まで下げた。
10年国債利回りは1.151%、2年債利回りは0.895%水準。
ドル円は107円台半ばがあって108円台半ばまで戻した。
市場の焦点はコロナウィルスから金融政策にすり替えられた印象。
VIX(恐怖)指数は40.1→33.2に低下。
恐怖と欲望指数は10→14に上昇。
 
 
日経平均は寄り付き293円安、一時300円超の下落があって逆に一時450円高もあった。
終値201円高と7日ぶりの反発。
日経平均の値幅(高値と安値の差)は758円。
2018年2月6日以来約2年1カ月ぶりの大きさだった。
日足は3日ぶりの陽線。
FRBと日銀の姿勢を歓迎した格好。
北朝鮮の3か月ぶりの短距離ミサイル発射には反応薄。
日銀はETFを1002億円買い入れ。
買い入れは5日連続で週末の703億円から大幅に増加。
1回の買入額としては過去最大。
前場のTOPIXが1.11%高だったが株価が上昇するなかでETF買い入れは「極めて異例」だ。
ただ自律反発との見方の方も多い。
東証1部の売買代金は3兆5229億円と5日連続の3兆円超(21日連続の2兆円超)。
値上がり1892銘柄(前日35銘柄)。
値下がり240銘柄(前日2122銘柄)。
新高値0銘柄(前日1銘柄)。
新安値583銘柄(前日783銘柄)。
騰落レシオは60.09(前日53.31)。
NTレシオは13.99倍。
サイコロは3勝9敗で25.0%。
右肩下がりの25日線(23141円)からは7.77%のマイナスかい離。
右肩下がりになった75日線は23433円。
右肩下がりになった200日線(22186円)からは3.80%のマイナスかい離。
5日線(21893円)ははるか上。
52週線は22135円。
24か月線が21993円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲3.602% 。
買い方▲17.472%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△4.595%。
買い方▲28.540%。
空売り比率は45.6%で14日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は7.2%。
日経HVは23.8、日経VIは39.30。
日経平均採用銘柄の予想PERは13.16倍。
EPSは1621円。
PBRは1.03倍。
BPSは20722円。
225先物採用銘柄の益回りは7.60%。
ドル建て日経平均は197.08(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は50円高の1997円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1730円(前日1705円)。
東証1部の時価総額は581兆円。
シカゴ225先物終値は日中比255円高の21425円。
高値21590円、安値20505円。
気学では「安値安値と買い下がり、戻っても尚売らず」。
水曜は「逆行性強き日」。
木曜は「気味が悪くても突っ込み売りは見送り。悪目買い狙え」。
金曜は「高下荒く前後場波動を異にする」。
ボリンジャーのマイナス3σ(収まる確率99.7%)が20970円。
2日ぶりに上回った。
マイナス2σ(収まる確率95。4%)が21694円。
RSIが17.38と上昇。
RCIが2.20と低下。
2月4日の3.02を下回った。
日経平均の日足は「中陽線」。
短い下ヒゲが投資家の上昇期待感。
「自律反発的に上昇する可能性」という見方だ。
一方、やや長い上ヒゲが上値追いは慎重な姿勢。
「27日と28日に空けたマド(2万1528円13銭─2万1844円29銭)埋めがポイント」との声。
今年3勝4敗の火曜日の株祭りに期待したいところ。
NYのような弾性が欲しい。
 
 
今年の曜日別勝敗(3月2日まで)

月曜2勝5敗
火曜3勝4敗
水曜5勝3敗
木曜4勝4敗
金曜4勝4敗
 
OECDの世界経済見通しは下方修正。
今年の世界経済の成長率は2.4%。
2009年以降で最低となる見通し。
昨年11月時点の予想は2.9%だった。
背景は新型コロナウイルスの感染拡大。
世界経済が世界的な金融危機以降で最悪の低迷期に入りつつあるとの見方だ。
ただOECDによると来年の世界経済の成長率は3.3%に回復する可能性がある。
中国の感染拡大が第1四半期にピークに達し、他国への感染拡大が穏やかで抑制されたものになると想定した場合の予測。
逆に新型ウイルスがアジア・欧州・北米全域に広がった場合は、今年の世界経済の成長率が最大1.5%に減速する可能性。
 
NYダウは1293ドル(5.09%)高の6703ドルと8日ぶりの反発。
上昇幅は過去最大となった。
NASDAQは384ポイント高の8952ポイントと大幅続伸。
S&P500は136ポイント高の3090ポイントと8日ぶりの反発で3000ポイント台復活。
ダウ輸送株指数は87ポイント高の9475ポイントと反発。
SOX指数は3.51%上昇。
VIX指数は32.51まで低下。
225先物CME円建ては大証日中比255円高の21425円。
ドル建ては大証比日中比265円高の21435円。
ドル円は108.42円。
10年国債利回りは1.151%。
2年国債利回りは0.895%。
 

(兜町カタリスト櫻井)
 

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