3月2日には26706ドルまで上昇し、終値(20703ドル)も高値とほぼ近い。安値からは8%超上昇しており、いったん下げ止まりが期待できそうな状況。
一方で日経平均は、3月2日に2万0834円の安値をつけた後、きょう3日の高値は2万1719円で、安値からは4%超しか上昇していない。
さらに失速して終えているため、きょうの終値(2万1082円)は直近安値をわずか1.2%上回るにとどまる。上げるべき時にしっかり上げられなかったことはネガティブで、目先は他市場の動きに見劣りする状況が続くだろう。米国株がこれで底打ちとなれば、連動して下値を切り上げる展開は期待できるが、ネガティブな材料が出た際の下の振れ幅は大きくなる可能性があり注意したい。
明日4日の東京株式市場は、安定感を欠く動きが続きそうだ。
世界的に金融緩和観測が強まる中で軟調に推移したきょう3日の日本株相場を、海外マーケットがどう受け止めるかも焦点となる。
また、現地3日に控える、米大統領選挙の予備選が集中する「スーパーチューズデー」に市場が神経質になる可能性がある。
■テクニカル・ポイント(3日現在)
22363.39 ボリンジャー:-1σ(13週)
22320.43 均衡表転換線(日足)
22217.83 ボリンジャー:-1σ(25日)
22183.50 200日移動平均線
22053.96 ボリンジャー:-1σ(26週)
21758.27 6日移動平均線
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21403.86 ボリンジャー:-2σ(25日)
21389.39 ボリンジャー:-2σ(13週)
21151.03 均衡表雲下限(週足)
21140.95 ボリンジャー:-2σ(26週)
21082.73 ★日経平均株価3日終値
20589.90 ボリンジャー:-3σ(25日)
20415.38 ボリンジャー:-3σ(13週)
20227.94 ボリンジャー:-3σ(26週)
ほぼ寄り付き天井から安値引けしてローソク足は下ヒゲがなく胴体部分の長い「陰の大引け坊主」を示現し、強い売り圧力を窺わせた。ボリンジャーバンドでは急降下中の-2σを下回って終了し、下値拡張局面の継続を示唆した。
ただ、RSI(14日ベース)は16.18%(昨日17.50%)、東証1部の騰落レシオ(25日平均)
は58.35%(昨日60.09%)といずれも「売られ過ぎ」を一段と強く意識させる水準にあり、大勢弱気の地合いにあって短期的な大幅リバウンドの可能性を含んでいる。
