【寄り付き概況】
5日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比299円81銭高の2万1399円87銭。
米大統領選の民主党候補者争いで中道派のバイデン前副大統領が首位に立ったことを背景に、前日の米株式相場が急反発した。投資家心理が改善し、東京市場でも運用リスクを取る動きが広がった、
前日のNYダウは1100ドルを超える上昇で、これは2日に記録した1293ドル高に続く史上第2位の上げ幅となった。
ただ、VIX指数は30を上回る水準で高止まりしており、投資家の警戒感は拭えていない。東京市場でも米国株のリスク選好の流れを引き継ぐ形で主力株中心に買い戻しが入っているが、新型コロナウイルスに対する懸念が続くなか先物主導で不安定な動きは続きそうだ。大きく買われた後に気迷い気味の値動きとなる可能性もある。
寄り付き時点で業種別では33業種中、鉱業、石油を除き高く、値上がり上位に電力ガス、水産、化学など。
個別では、米株市場でヘルスケア銘柄が上昇した流れを受け、第一三共など医薬品株が高い。新型コロナ治療薬を開発すると発表した武田は大幅高。トヨタ、ソフトバンクG、ソニーが高く、アドバンテス、スクリン、コマツは堅調。島津、キヤノン、ZHDもしっかり。
半面、東京海上、積ハウスや三井不が安い。デンソーや日産自が下落し、日本製鉄や国際石開帝石が売られた。三菱UFJがさえない。
テクニカル的にはシナネン(8132)が動兆。
人気は、スガイ化(4120)、帝人(3401)、東洋簿(3101)、リボミック(4591)、昭和飛行機(7404)、島津(7701)、オンコリス(4588)、ADEKA(4401)、有沢(5208)、Vキューブ(3681)、ヤクルト(2267)、触媒(4114)、オイシックス(3182)、東芝機械(6104)、ニッコン(9072)。
