5日の日経平均は続伸。終値は前日比229円高の2万1329円だった。
前日の米国株の上昇を受けて寄り付きこそ高くなったが、300円高となったそこが本日の高値となり後は横もち合いの動き。
新型肺炎の感染拡大で日本からの出国者を入国制限する国が増え、企業への一段の負担を懸念する向きも多かった。じわりと進む円高も戻りの上値を重くさせている。
今の時期に選挙を材料にダウ平均が1173ドル動いたことを鑑みると、この先、それ以上の値幅が出る日が乱発する可能性があるという点は、頭の片隅に置いておく必要がある。新型肺炎が収束しても米大統領選が終わるまでは、波乱含みの地合いが続きそうだ。
6日の日経平均株価は、週末要因などから手控えムードが広がりそうだ。
新型肺炎による経済への影響が依然として不透明ななか、積極的な売買は期待しづらい。
引き続き、新型肺炎関連のニュースをはじめ、海外市場動向に影響を受けやすい展開が見込まれる。
きょう上回った5日線(2万1199円、5日時点)や、先週末の水準2万1142円より上で終えることができるかが注目される
日経平均株価のボラティリティ指数が「2月27日以来となる30ポイント割れの28.07まで低下し、相場に落ち着くことが見込まれる」との声が聞かれた。
■テクニカル・ポイント(5日現在)
22475.12 均衡表転換線(週足)
22475.12 均衡表基準線(週足)
22426.19 新値三本足陽転値
22424.94 ボリンジャー:-1σ(13週)
22414.83 均衡表基準線(日足)
22211.42 均衡表転換線(日足)
22181.91 200日移動平均線
22081.95 ボリンジャー:-1σ(26週)
21920.43 ボリンジャー:-1σ(25日)
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21493.52 ボリンジャー:-2σ(13週)
21329.12 ★日経平均株価5日終値
21324.53 6日移動平均線
21187.46 ボリンジャー:-2σ(26週)
21151.03 均衡表雲下限(週足)
20974.25 ボリンジャー:-2σ(25日)
20562.10 ボリンジャー:-3σ(13週)
20292.96 ボリンジャー:-3σ(26週)
20028.08 ボリンジャー:-3σ(25日)
寄り付き天井から伸び悩んでローソク足は陰線を引いたが、下ヒゲは5日線上をキープ。上値の重さと下値の堅さをともに確認する格好となった。
25日線との下方乖離率が6.73%と節目の5%を依然として上回り、RSI(14日ベース)が18.68%(昨日17.24%)、東証1部の騰落レシオ(25日平均)が63.51%(61.57%)といずれも「売られ過ぎ」圏にある。
25日線などが下降を続けて大勢弱気を示す中にあって、短期的なリバウンドの余地は大きそうだ。
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