「ずーとここから」
NY株式市場で主要3指数は3%超の大幅反落となり前日の上昇幅をほぼ消した。
アマゾンやフェイスブックなどがシアトル地域の従業員に対し在宅勤務をするよう勧告。
新型コロナウイルスの感染拡大や経済への影響を巡る不透明感が拡大した。
S&P500は2月19日に付けた終値ベースの最高値を10%超下回ったている。
NYダウは過去最大の下げ幅を記録した先週木曜日から▼1190、▼357、△1293、▼785、△1173、▼969。
6日連続で日中の値動きは1000ドル幅で日替わりの乱高下だ。
「経済のファンダメンタルズについて判断できないため市場は明らかに感情で動いている」という格好だ。
銀行、旅行関連セクターが軟調。
MSCIが「米国株は2月19日から3月3日までにすでに11%下落しているがさらに11%下げる可能性がある」と発表。
これも悪材料となった。
一方債券市場は堅調で10年債利回りは一時0.9%を割り込み過去最低を更新。
2年債利回りも約4年ぶりの水準に低下。
「FRBがFOMC会合を待たずに0.5%の利下げに踏み切った。
2週間後のFOMCでの追加利下げは織り込み済み」という声も聞こえる。
月内の0.25%追加利下げの確率は100%、0.5%の追加利下げの確率は67%に上昇。
10年国債利回りは0.916%。
2年国債利回りは0.601%。
ドルは対円で1.2%下落し6カ月ぶり安値を更新。
一時105円台後半まで買われた後は106円台前半。
恐怖と欲望指数は13→9に低下。
今年の最低水準だ。
因みに1929年のウォール街暴落の時も市場は乱高下を繰り返したあとの展開だったというのが嫌な歴史だ。
日経平均は寄り付き299円高、終値229円高と続伸。
日足は2日ぶりの陰線。
NY市場の約4%上昇を受けた割には1%程度しか上昇しなかった物足りなさが残った。
「NYダウの1173ドル高と比べると日本流でけちくさい」という表現だ。
東証1部の売買代金は2兆5255億円と24日連続の2兆円超。
値上がり1115銘柄(前日802銘柄)。
値下がり943銘柄(前日1265銘柄)。
新高値1銘柄(前日1銘柄)。
新安値139銘柄(前日360銘柄)。
騰落レシオは63.51(前日61.57)。
NTレシオは14.07倍と2日連続で過去最高水準更新。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
右肩下がりの25日線(22866円)からは6.72%のマイナスかい離。
右肩下がりになった75日線は23343円。
右肩下がりになった200日線(22181円)からは3.84%のマイナスかい離。
5日線(21199円)は2月20日以来9日ぶりに上抜け明るいシルシとなった。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲3.760% 。
買い方▲17.593%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△2.446%。
買い方▲28.372。
空売り比率は49.9%で17日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は10.6%。
指数上昇ながら空売り比率の上昇が気にかかる。
今日50を超えるようなら目先底打ちの条件が一つ増えることになる。
日経HVは23.9、日経VIは28.07。
日経平均採用銘柄の予想PERは13.09倍。
EPSは1629円。
PBRは1.02倍。
BPSは20910円。
225先物採用銘柄の益回りは7.64%。
ドル建て日経平均は198.71(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は8円高の1964円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1825円(前日1674円)。
東証1部の時価総額は577兆円。
シカゴ225先物終値は日中比580円安の20790円。
高値21455円、安値20740円。
気学では「高下荒く前後場波動を異にする」。
月曜は「目先の天底をつくる日」。
火曜は「相場の分岐を司る大事な日」。
水曜は「下より買いの日なれど、上寄り付きは飛びき警戒」。
木曜は「気味の急変をみる日なり」。
金曜は「初め高いと後安の日。吹き値あらば売り狙え」。
ボリンジャーのマイナス3σ(収まる確率99.7%)が20028円。
マイナス2σ(収まる確率95。4%)が20974円。
RSIが18.49。
RCIが4.40。
今年4勝4敗の金曜日。
週足陽線基準月曜終値21344円は遠い。
ただ月曜の寄り付きは20849円だった。
直近5日は鯨幕なのでせめて日足の陽線が欲しい。
「NYの上げにはほどほどの反応、下げには追随」からは脱却したいもの。
今年の曜日別勝敗(3月5日まで)
↓
月曜2勝5敗
火曜3勝5敗
水曜6勝3敗
木曜5勝4敗
金曜4勝4敗
大和のレポートは「日経・TOPIX配当落ち推計」。
3月決算銘柄の配当付き最終は27日(金)、権利落ちは30日(月)の予定。
2020年3月の配当落ち額は日経平均180円程度、TOPIXでは18ポイント程度と試算、
前年同期と比較するとどちらも減配見込みだ。
機械、電気機器、輸送用機器といった製造業で減配傾向が強い。
一方、情報・通信や卸売では指数の増配に寄与する方向。
東証33業種では情報・通信、卸売、銀行、証券、 保険等の業種で増配傾向。
電気機器や輸送用機器での減配寄与が大きい。
ただ「膨らむパッシブ連動資産により潜在的な先物買い需要は拡大」との指摘。
パッシブ連動資産がすべて配当落ちに伴う先物買いに動いた場合。
日経平均先物で1000億円強、TOPIX先物で6000億円強の配当落ちによる買い需要予想。
両指数先物の買い需要の格差によって、TOPIX先物が日経平均先物をアウトパフォームする可能性。
つまり「先物ベースのNT倍率の低下」の可能性という見方は興味深い。
2月第4週(2月25日─2月28日)の海外投資家動向。
日本の現物株と先物合計の売買は1兆7775億円の売り越し(前週は2865億円の売り越し)。
売り越しは3週連続。
個人は6031億円の買い越し(同1460億円の買い越し)。
信託銀行は1195億円の買い越し(同3023億円の売り越し)。
2市場投資部門別売買状況によると、現物株は海外投資家が3656億円の売り越し(前週は353億円の売り越し)
売り越しは3週連続。
個人は3週連続で買い越し。
信託銀行は8週連続で売り越し。
先物オプションの投資部門別取引状況。
日経平均先物・TOPIX先物のラージ・ミニ、JPX日経400先物、マザーズ指数先物の合計で海外投資家は1兆4119億円の売り越し。
興味深いのはMRFの残高推移。
昨年末に12兆6236億円→12兆2000億円に減少。
「個人が本格的に動き出す兆し」というのが日経スクランブルの指摘だ。
NYダウは969ドル安の26121ドルと大幅反落。
下落幅は一時1147ドルに達した。
NASDAQは279ポイント安の8798ポイント。
S&P500は106ポイント安の3023ポイント。
ダウ輸送株指数は501ポイント安の9010ポイントと反落。
直近高値からの下落率は20%を超えた。
SOX指数は3.10%下落。
VIX指数は39.47。
3市場の売買高は約120億株と増加(直近20日平均102億株)。
225先物CME円建ては大証日中比580円安の20790円。
ドル建ては大証比日中比575円安の20795円。
ドル円は106.16円。
10年国債利回りは0.916%。
2年国債利回りは0.601%。
《兜町ポエム》
「ずーとここから」
ずーとずーとここから見ているから
何度も立ち上がる株の未来へ
もしも涙で何も見えなくて
前に進めない時
板に向かって深呼吸をして
今日もやっぱり株価は動く
キミにしか見れない明日はそこにある
すーとずーとここから見ているから
たとえ転んでも立ち上がればいい
強く重い進んだその一歩が
きっとつなげていく相場の未来へ
青い色した空の下げ相場
遠くに伸びたヒゲ
どこに向かっているのかな株価
買値を辿って安値に消えた
過去より今より明日を見ていたい
すーとずーと抱きしめ離さないで
きっと届くはずその手を伸ばして
キミが描く未来の理想の相場
どんな株価でまた笑っているのかな
スケジュールを見てみると・・・。
【3月】陽線確率6勝4敗、(陽線確率60%)、過去15年8勝7敗(8位)
気学では「押し目買い。安値を買い拾うこと。飲食関係に妙味」
6日(金):景気先行指数、米雇用統計、貿易収支、鬼宿日・神吉日
7日 (土):中国2月貿易収支
8日(日):米サマータイム開始(→11月1日)
9日(月):景気ウォッチャー調査、GDP改定値、株安の日
10日(火):マネーストック、工作機械受注、米大統領予備選(ミシガン州など)、中国生産者・消費者物価、変化日、株安の日
11日(水):G20シェルパ(首脳代理)会議、株高の日
12日(木):企業物価指数、景気予測調査、都心オフィス空室率、米生産者物価指数、ECB理事会
13日(金):メジャーSQ、米輸出入物価、ミシガン大学消費者信頼感、スタートアップの祭典「サウス・バイ・サウス・ウェスト」開幕(オースティン)、株安の日
14日(土):山手線新駅「高輪ゲートウェイ」開業
15日(日):フランス統一地方選
16日(月):機械受注、米NY連銀製造業景気指数、NAHB住宅価格、中国各種経済指標、下げの日、変化日
17日(火):首都圏マンション販売、米FOMC(→18日)、鉱工業生産、小売売上高、鉱工業生産、独ZEW景況感、大幅高の日
18日(水):日銀金融政策決定会合(→19日)、貿易統計、訪日外客数、住宅着工件数、建築許可件数パウエルFRB議長会見(経済見通し発表)
19日(木):消費者物価指数、全産業活動指数、黒田日銀総裁会見、米CB景気先行指数、フィラデルフィア連銀製造業景況感
20日(金):春分の日で休場、プロ野球開幕、米中古住宅販売
23日(月):米シカゴ連銀全米活動指数
24日(火):米新築住宅販売、ASEAN財務相・中央銀行総裁会議(ベトナム)、株高の特異日
25日(水):米耐久財受注、独IFO景況感、株高の日
26日(木):企業向けサービス価格指数、米GDP確報値、、EU首脳会議、上げの日、変化日、東京五輪聖火福島スタート、大リーグ開幕、株高の日
27日(金):米個人所得
29日(日):羽田空港国際線発着枠拡大、欧州夏時間開始
30日(月):米中古住宅販売
31日(火):鉱工業生産、失業率、プレミア商品券の使用期限、米CB消費者信頼感、中国製造業PMI、株安の日
◇━━━ カタリスト━━━◇
ロート(4527)・・・動兆
ロート製薬に注目する。
同社は一般用医薬品の目薬で世界首位。
「肌研」が急成長しスキンケアが拡大基調。
国内のビタミンC化粧品や抗加齢臭剤など高機能品に期待感。
マスクの品薄状態は花粉症対策として目薬が注目される可能性。
(兜町カタリスト櫻井)
