週明けの日経平均は大幅続落で2万円を大きく割り込んだ。
終値は前週末比1050円安の1万9698円で、昨年1月4日以来、約1年2カ月ぶりの安値となった。下げ幅1000円超えは2018年2月6日(1071円安)以来の規模。
新型肺炎の世界的な感染拡大で世界景気が腰折れする懸念が高まったことから全面安商状に。急激な円高と原油安が起きたことも売りに拍車をかけている。金融不安も懸念され売りが売りを呼ぶような状況で悪循環の中、後場に売り圧力が和らいでも、押し目を拾う動きはほとんど見られなかった。
日経平均VI先物やマザーズ指数先物がサーキットブレーカー発動により一時取引停止となっており、セリングクライマックスのような雰囲気もあるが、売りに勢いがついており、さらなる下振れに警戒が必要だ。2018年12月安値の1万8948円を割り込む前に強い反転が見られるかが注目される。下げピッチが速すぎるので1万9000円割れからはいったん落ち着く可能性もありそうだ。
明日10日の東京株式市場は、乱調展開か。
明確な底入れには少なくとも新型肺炎の封じ込めといった動きが必要だろう。
また、原油相場については、協議決裂によって下へのバイアスが強まりやすく、サプライズ的な要因として改めて警戒されてくるだろう。まずは、金融庁・財務省・日銀による情報交換会合の行方に注目しておきたいところである。
■テクニカル・ポイント
21733.82 均衡表基準線(日足)
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21591.11 ボリンジャー:-1σ(13週)
21443.23 ボリンジャー:-1σ(25日)
21210.00 均衡表雲下限(週足)
21142.96 新値三本足陽転値
20964.41 均衡表転換線(日足)
20884.08 6日移動平均線
20630.11 ボリンジャー:-2σ(26週)
20256.21 ボリンジャー:-2σ(25日)
20203.07 ボリンジャー:-2σ(13週)
19698.76 ★日経平均株価9日終値
19512.11 ボリンジャー:-3σ(26週)
19069.19 ボリンジャー:-3σ(25日)
18815.03 ボリンジャー:-3σ(13週)
節目の2万円を下回り、ローソク足はマドを空けて急落し、下ヒゲを伴う長い陰線を引いて終了した。25日線とのマイナス乖離率は12.96%に拡大したほか、RSIや東証1部の騰落レシオも軒並み短期的な「売られ過ぎ」を示している。
ボリンジャーバンド(25日ベース)の1σ分の値幅は1161.94円(先週末は1012.85円)に拡大しており、明日10日も取引時間中の大幅な株価変動リスクに留意したい。
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