売り先行、新型コロナ懸念

【寄り付き概況】

12日の日経平均株価は大幅に続落して始まった。始値は前日比351円55銭安の1万9064円51銭。その後、下げ幅は400円を超え、2営業日ぶりに1万9000円を割り込んだ。
 
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を懸念する形でリスクアセット全般への売り圧力が強まっており、世界の株式市場も軒並み大きく値を崩している。前日NYダウ、ナスダック総合指数ともに急反落、最高値からの下落率が20%を超え、「弱気相場」入りしたことも投資家心理を冷やしている。これを受けて東京市場でもリスク回避の売りに晒されている。
 
新型コロナウイルスについては、世界保健機構(WHO)が11日、パンデミックに相当すると表明したことで、マーケット心理を一段と冷え込ませる形となっている。
 
外国為替市場でドル安・円高がそれほど進んでいないことはプラス材料だが、アジア株市場の動向を横目に1万9000円ラインを意識した厳しい地合いが予想される。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も安い。
 
寄り付き時点で業種別では33業種全面安で、値下がりで特に目立つのは不動産、海運、石油など。
 

個別では、トヨタ、三菱UFJ、東エレクが安く、ソニー、TDK、ファーストリテはさえない。商船三井や川崎汽の下げが目立つ。菱地所や東急不HDも安い。4月上旬まで東京ディズニーリゾートの休業期間を延長すると発表したOLCも下落した。
 
一方、前田道が上昇し、中外薬や日通、TSI HDが高い。

 
人気は昭和飛行機(7404)、菱洋エレ(8068)、マイネット(3928)、ジンズメイト(7448)、中央化学(7895)、ツムラ(4540)、ウィンテスト(6721)、アサヒ衛陶(5341)、アドベンチャー(6030)、荏原実業(6328)、昭和産業(2004)、東邦ガス(9533)、リンテック(7966)、日本ピラー(6490)、アイスタディ(2345)。

 

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