【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比1513円04銭安の1万7046円59銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、97.48ポイント安の1230.40で始まった。
新型コロナウイルスが世界経済に与える影響が警戒され、急落した前場の流れを引き継ぎ、主力株に売りが続いている。日経平均株価は大幅安で、再び1万7000円を割り込んでいる。東証株価指数(TOPIX)は安値圏でもみ合い。
外国為替市場では、1ドル=105円00銭近辺で推移。中国の上海総合指数は下落している。
午後1時現在の東証1部の値上がり銘柄数は6、値下がり銘柄数は2158、変わらずは1銘柄だった。業種別では33業種全面安で、値下がりで特に目立つのは鉱業、不動産、空運、海運、水産、ガラス土石など。
個別では、ファナックがじり安。ソニー、任天堂、トヨタが軟調。東エレク、信越化、武田の下げがきつい。ソフトバンクG、ファーストリテが売られ、三菱UFJ、三井住友も上値が思い。リクルートHDが値を下げ、OLCはさえない。
半面、アンリツが後場に入り一段高で前田道が切り返している
日経平均は下げ幅を一時1800円超に広げ、1万7000円を割り込む場面があった。
1月17日に付けた取引時間中の昨年来高値24115.95円から本日の安値までの下落率は3割に達する。米国でもNYダウがブラックマンデー以来の下落率を記録した。当欄ではこれまで一貫して「底打ち」「押し目買い好機」論に警鐘を鳴らしてきたが、残念ながら懸念が徐々に現実のものとなりつつあるようだ。
一昨日に指摘したとおり、新型コロナの感染拡大により実体経済が落ち込むなか、原油急落で信用不安の火種がくすぶる点には危機感を強めざるを得ない。
