18円高と小反発、FRB緊急利下げ好感も上値重い

16日午前の日経平均株価は反発した。午前終値は前週末比18円54銭高の1万7449円59銭だった。
朝方に日銀が、金融政策決定会合の予定を前倒しして同日12時から開くと発表した。会合の結果を待ちたいとの空気が広がる中、前週末の終値(1万7431円05銭)を挟んで一進一退の展開だった。日銀が金融緩和を強化するとの思惑が相場を支える一方、新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化への懸念が重荷だった。
 
時間外取引の米株価指数先物の下落などを受け下げに転じ、一時1万7185円27銭(同245円78銭安)まで下押す場面があった。その後は、前週末終値を挟んで方向感の乏しい展開となっている。日銀は18-19日開催予定の金融政策決定会合をきょう正午からに前倒しすると発表し、結果を見極めたいとして様子見気分に傾いている。
 
東証1部の出来高は10億8429万株、売買代金は1兆4775億円。騰落銘柄数は値上がり1713銘柄、値下がり419銘柄、変わらず34銘柄。
 


業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、電気機器、銀行業が上昇し、輸送用機器、保険業、化学は下落した。
 
個別では、任天堂、KDDIや中外薬、ソフトバンクグループ(SBG)が高く、東京エレクトロンもしっかり。キーエンスも買われた。JR東海やANAHDは大幅高。NTTドコモ、オリエンタルランドも買いが優勢だった。ACCESSがストップ高に買われ、ベステラも値幅制限いっぱいに買われた。
 
半面、武田薬品工業が冴えず、信越化学工業も軟調。花王も売りに押された。ファストリやファミマ、キッコマンも安い。クラボウが大きく利食われ、日揮ホールディングス、東急不動産ホールディングスなどの下げも目立つ。
 
東証2部株価指数は前週末比130.53ポイント高の5136.89ポイントと4日ぶり反発。
出来高3354万株。値上がり銘柄数は352、値下がり銘柄数は86となった。
 
個別では、日本アビオニクスがストップ高。ツインバード工業、兵機海運は一時ストップ高と値を飛ばした。川本産業、富士ソフトサービスビューロ、サイバーステップ、アゼアス、アルチザネットワークスが買われた。
 
一方、梅の花がストップ安。省電舎ホールディングス、ギグワークス、北海道コカ・コーラボトリング、ボーソー油脂、魚喜など34銘柄は昨年来安値を更新。クロスプラス、自重堂、テクノフレックス、オーベクス、アールエイジが売られた。

 

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