「権利落ち」
週末のNY株式市場は反落。
3日続伸していたNYダウは週末を前に900ドル超安。
米国内の新型コロナ感染者数は8万5000人を突破。
死者も1200人を超え感染者数は中国、イタリアを超え世界最多となった。
下院が2兆2000億ドル規模の新型コロナ関連経済対策法案を賛成多数で可決。
トランプ大統領は引け後に署名し法案は成立したが織り込み済みとの思考だろう。
「週末の感染者動向が来週の市場の動きの鍵を握る。。
週末にニューヨーク州などで新型コロナ感染が加速。
病院の収容能力が限界に迫れば、来週の市場は荒れ模様」という声も聞こえる。
ただS&P500は週間で10.2%上昇し2009年以来の上昇。
NYダウは前日までの3日間に21%急伸。
3日での上昇としては1931年以来の水準。
ただ原油先物相場は下落。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は89.1と2016年10月以来の低水準。
2月の個人消費支出は前月比0.2%増と市場予想と一致。
緩やかな伸びとなった。
ただ新型ウイルスの感染拡大により、向こう数カ月間で急減するとみられている。
国債利回りは低下。
10年国債利回りは0.676%。
2年国債利回りは0.247%。
前週には週間で金融危機以来の大幅な値上がりを記録していたドルの週間下落率は10年超ぶりの大きさ。
ドル円は107.89円。
「来週の年度末を控え日本の投資家や企業によるリパトリエーション(資金の本国還流)が進んでいる」という見方だ。
恐怖と欲望指数は22→23。
NYダウ23日の安値から2割超上昇。
「安値からの20%超上昇は新たな強気相場入り」という指摘がある。
「強気相場は、弱気相場と弱気相場の間に起きる」
「上昇し続ければ、やがては強気相場がやってくる。
しかし過去最高値を付けるまでは、弱気相場の中の強気局面にすぎない」。
ウオール街も様々な声が乱れている。
週間ベースではNYダウは12.8%高、NASDAQは9.1%高、S&P500は10.3%。
3週ぶりの反発。
週末の日経平均は寄り付き357円高、終値724円高と反発。
引け間際の10分間で一気に約300円上昇。
それで結局は高値引け。
「権利付き最終日だから、権利取りの買いと配当再投資の買いが重なったもの」との見方だ。
日足は2日ぶりに陽線。
中陽線で買い勢力強まる「たすき線」だった。
週間では2836円(17%高)の上昇となり1950年9月7日の指数算出開始以降最高。
49年5月16日まで遡及すると上昇率は50年7月15日週(21.21%)に次いで2位。
週足は6週間ぶりに陽線。
過去6週間の下落幅は7134円。
その下落幅に対し2836円の上昇は約40%の戻りとなった。
右肩上がりに転じた5日線(18586円)を5日連続で上回った。
プラスかい離は4.72%。
東証1部の売買代金は3兆9094億円。
15日連続の3兆円超(39日連続の2兆円超)。
値上がり1935銘柄(前日897銘柄)。
値下がり148銘柄(前日1226銘柄)。
新高値35銘柄(前日8銘柄)。
新安値3銘柄(前日3銘柄)。
騰落レシオは69.79。
NTレシオは13.29倍と低下。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
右肩下がりの25日線(19817円)からは2.16%のマイナスかい離。
右肩下がりの75日線は22358円。
右肩下がりの200日線(21975円)からは11.77%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲7.289%(前日▲6.487%)。
買い方▲21.045%(前日▲21.614%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り▲2.239%(前日▲1.039%)。
買い方▲41.941%(前日▲42.232%)。
空売り比率は44.8%で2日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は11.5%。
日経HVは58.6、日経VIは52.78。
日経平均採用銘柄の予想PERは12.76倍。
EPSは1519円(前日1550円)と低下。
PBRは0.96倍。
BPSは20197円。
225先物採用銘柄の益回りは7.84%。
ドル建て日経平均は178.85と上昇(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は82円高の1936円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1650円(前日1612円)。
東証1部の時価総額は557兆円。
シカゴ225先物終値は大証日中比520円安の18560円。
高値19205円、安値18525円。
大証夜間取引終値は日中比530円安の18550円。
気学では「変化中日にして不時安を見ることあり」。
火曜は「高値にあるときは反落する」。
水曜は「相場の分岐をみることあり。足取りに注意せよ」。
木曜は「初め高いと後安の日。戻り売り方針良し」。
金曜は「目先の天底をつくる日」。
ボリンジャーのマイナス1σが17697円。
勝手雲の下限は18560円で雲の中に入ったのは2月21日以来。
上限は20248円。
RSIが42.57。
RCIが45.88。
月替わりで権利配当落ち日。
配当落ちは日経で180円、TOPIXで18円との試算。
引け際の配当の再投資の買いが続くのかどうかが課題だろう。
今年の曜日別勝敗(3月27日まで)
↓
月曜2勝7敗
火曜6勝5敗
水曜7勝5敗
木曜5勝7敗
金曜5勝6敗
週間ベースでは日経平均株価は17.1%高、7週ぶり大幅反発。
TOPIXは13.7%高、2週続伸。
東証マザーズ指数は11.7%高、3週ぶり反発、
日経ジャスダック平均は8.3%高、2週続伸。
東証2部指数は12.7%高、3週ぶり反発。
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《兜町ポエム》
「エール」
泣いて生まれて響く相場
キット嬉しくて笑っているんだ
高値にはきっと出会うでしょう
売りを引き買いを押し出会うでしょう
君といつか今日の日を意味をもって
ほら耳をすませば
先の見えない日々を越えるたびに
互いに出すその意味を知るんのでしょ
愛する株よ親愛なる相場よ
遠くまで舞い上がれ
朝も昼も夜もずーと動いている
暗闇にほら
響け一番星
愛する株よ親愛なる相場よ
ウィルス超えて舞い上がれ
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権利配当落ち日。
改めて配当落ちというのを調べてみると・・・。
まずは日本証券業協会のHP。
↓
配当は、権利確定日(決算日と同一日が多い)時点で株主名簿に登録されている株主に対して支払われるので、
権利確定日を過ぎてから株主名簿に登録された株主はその期は配当を受け取ることができません。
株式の発行会社が定めている権利確定日の2営業日前が「権利付最終日」、1営業日前が「権利落ち日」となります。
権利落ち日には、理論的には新株や配当などに相当する金額分、株価が安くなりますが、
株価はほかの変動要因にも左右されるため、権利落ち後の株価が理論値よりも高くなったり、逆に安くなったりすることがあります。
あるいはSMBC日興証券のHPでは・・・。
配当落ちとは、その期の配当を受ける権利が権利確定日の翌営業日をもってなくなることをいいます。
また、権利が受けられない分、株価が安くなったことをいう場合もあります。
例えば1株1000円の株が配当を1株当たり5円出すとします。
配当がもらえる権利があるのとないのでは、理論的には5円の差が出ます。
これが配当落ちです。
この例では、配当落ち後、5円の配当分だけ株価が下がり、理論上では株価は995円になります。
ただし、株価はその他の要因でも日々値動きしていますので、理論どおり株価が変化するとは限りません。
これが通常の形。
しかし今年は少し違うこともある。
東証のHPの記載。
↓
法務省から、「定款で定めた時期に定時株主総会を開催することができない状況が生じた場合には、
その状況が解消された後合理的な期間内に定時株主総会を開催すれば足りるものと考えられます。
なお、会社法は、株式会社の定時株主総会は、毎事業年度の終了後一定の時期に招集しなければならないと規定していますが(会社法第296条第1項)、
事業年度の終了後3か月以内に定時株主総会を開催することを求めているわけではありません」と示されております。
仮に3月期決算の上場会社が今期事業年度終了後3か月以内に定時株主総会を開催できないこととなり、
配当金その他の権利の基準日を事業年度末日から変更することとなった場合、
3月30日以降変更後の権利付最終日において当該銘柄を保有していない場合は、配当その他の権利が付与されないこととなります。
投資者の皆様におかれましては、上場会社の定時株主総会の開催日程等によっては、そうした事象が生じる可能性がある旨を御留意いただきますようお願い申し上げます。
加えると・・・。
当取引所の有価証券市場においては、配当落ち日
(配当に係る基準日(通常は事業年度末日)の1日前の日)における株券の呼値の制限値幅の基準値段(以下「基準値段」といいます。)は、
配当付最終値段から原則として上場会社が開示した予想配当金(予想配当金が未定又は開示されていない場合は前年同期実績の配当金額)を減じて算出しております。
当取引所としては、原則として3月期決算の上場会社についてこれまでと同様、配当落ち日(3月30日)において同様に基準値段を設定することとなります。
なお、基準値段は呼値の制限値幅を定めるために設定するものであり、当該銘柄の理論価格や適正価格等を表示するためのものではありません。
未来を今判断するというのは株式投資の本来のあり方ではあるが、この読みはチト難しい。
因みにETFの配当は7月支払なので権利落ちは先になる。
週末のNYダウは915ドル安の21636ルと反落。
下落幅は一時1000ドルを超えた場面もあった。
NASDAQは295ポイント安の7502ポイント。
S&P500は88ポイント安の2571ポイント。
ダウ輸送株指数は346ポイント高の7699ポイント。
SOX指数は5.33%下落。
VIX指数は65.54。
3市場の売買高は134億株(過去20日平均は155億株)。
3月5日以来の低水準だった。
225先物CME円建ては大証日中比520円安の18560円。
ドル建ては大証比日中比200円安の18880円。
ドル円は107.89円。
10年国債利回りは0.676%。
2年国債利回りは0.247%。
スケジュールを見てみると・・・。
30日(月):米中古住宅販売
31日(火):失業率、鉱工業生産、プレミア商品券の使用期限、東急東横店営業終了。米CB消費者信頼感。ケース・シラー住宅価格指数、中国製造業PMI、株安の日
【4月】陽線確率6勝4敗、(陽線確率60%)、過去15年9勝6敗(6位)
気学では「諸株活況ながら月末は安くなる。下旬に売りに転ずるべし」
1日(水):日銀短観、小学校で英語教育本格導入、プログラミング教育必修化、受動喫煙法施行、ヘッドライトの自動点灯義務化、米ADP雇用レポート、ISM製造業景況感、建設支出、株高の特異日、変化日
2日(木):マネタリーベ─ス、米貿易収支、製造業受注、大幅高の日
3日(金):米雇用統計、ISM非製造業景況感、鬼宿日・母倉日、株高の日、プレアデス星団に金星が侵入
4日(土):清明節(→6日、中国休暇)
5日(日):天赦日+寅の日
6日(月):中国休場、ASEAN首脳会議(ベトナム)、株安の日
7日(火):家計調査、景気動向指数、米消費者信用残高、変化日、株高の日
8日(水):機械受注、景気ウォッチャー調査
9日(木):都心オフィス空室率、消費動向調査、工作機械受注、米生産者物価、ミシガン大学消費者信頼感、下げの日
10日(金):オプションSQ、企業物価指数、聖金曜日でNY株など休場
12日(日):イースター(復活祭)
13日(月):マネーストック、大阪万博まで5年、米財政収支、イースターマンデー
14日(火):米輸出入物価、中国貿易収支、変化日
15日(水):米小売り売上高、鉱工業生産、ベージュブック、対米証券投資、韓国総選挙、G20財務相・中央銀行総裁会議、TDLで新エリア開場(延期)
16日(木):首都圏新規マンション販売、米住宅着工、フィラデルフィア連銀製造業景況感
17日(金):米CB景気先行指数、IMF・世銀春季総会(ワシントン)、中国GDP、小売売上高、下げの特異日
19日(日):立後嗣の礼
20日(月):貿易統計、米シカゴ連銀全米活動指数、国連犯罪防止刑事司法会議(京都)、世界最大級の産業見本市「ハノーバー・メッセ」開幕、下げの日
21日(火):米中古住宅販売、独ZEW景況感
22日(水):米FHFA住宅価格指数
23日(木):米新築住宅販売、株高の日
24日(金):消費者物価、企業向けサービス価格指数、米耐久財受注、独IFO景況感、ラマダン入り、変化日、株安の日
25日(土):チリ憲法改正国民投票
27日(月):日銀金融政策決定会合(→28日)、展望レポート
28日(火):失業率、黒田日銀総裁会見、FOMC(→29日)、CB消費者信頼感、大統領予備選(NY州など)
29日(水):昭和の日で休場、米GDP速報値、
30日(木);鉱工業生産、消費動向調査、米個人所得、ECB理事会、ユーロ圏GDP速報値、中国製造業PMI、変化日
◇━━━ カタリスト━━━◇
デルタフライ(4598)・・・動兆
デルタフライファーマに注目する。
同社は創薬ベンチャーで既存の抗がん物質を組み合わせて安全性と有効性を高めた抗がん剤を開発
米国白血病薬、国内肺がん薬など治験順調。
ただ開発費は増加し業績は下方修正。
3月24日に日本ケミファとがん微小環境改善剤DFP17729でのライセンス契約を締結。
ここは気が付かれていない印象。
(兜町カタリスト櫻井)
