29日の日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比163円高の2万3379円だった。前日の米国株が反発したことで投資家心理がやや改善し全般的に買い戻す動きが広がった。
昨日に2万3000円の大台を割り込まなかったことも本日の戻りに寄与している。
もっとも、先行き不透明感は変わらず実需買いは乏しい。直近2日間の下げ幅の割に戻りは鈍かった。
明日30日の日経平均株価は、底堅い展開か。
新型肺炎の感染拡大リスクは続くものの、投資家心理は冷静な判断に傾き出している。
引け後に決算を発表したアドバンテストやファナックが通期見通しを上方修正しており、外部環境が大きく悪化しなければ、これらが素直に買われて全体にも好影響が及ぶ展開が期待できる。きのうきょうと後場にしっかりとした動きが見られたことで下げ止まり感は出てきており、明日はそれなりの戻りが見られるかに注目したい。
市場では、「耐性ができつつあるようだ」、「まだ予断は許さないが、いずれ収まる話であり、この材料で相場が崩れる可能性は低い」などの声が聞かれ、下値では押し目買いが入るとの見方は多い。
むろん、予断を許さない状況ではあるが、日経平均株価はきのう75日移動平均線を割り込み、きょうはすかさず回復したことで、同線が下値支持線として意識される可能性もあるだろう。
■テクニカル・ポイント(29日現在)
23742.72 25日移動平均線
23615.55 均衡表転換線(日足)
23606.84 13週移動平均線
23598.77 6日移動平均線
23560.65 均衡表雲上限(日足)
23533.57 均衡表転換線(週足)
23533.57 均衡表基準線(日足)
23479.47 ボリンジャー:-1σ(25日)
23379.40 ★日経平均株価29日終値
23307.42 ボリンジャー:-1σ(13週)
23269.25 75日移動平均線
23216.23 ボリンジャー:-2σ(25日)
23008.00 ボリンジャー:-2σ(13週)
22952.99 ボリンジャー:-3σ(25日)
22708.58 ボリンジャー:-3σ(13週)
22683.57 均衡表雲下限(日足)
22611.77 26週移動平均線
22113.36 均衡表基準線(週足)
22068.34 200日移動平均線
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21447.78 ボリンジャー:-1σ(26週)
21101.88 均衡表雲下限(週足)
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