[概況]
29日、欧米時間の外国為替市場における米ドル円は109円台前半で上値が重い展開となった。引き続き、新型コロナウイルスに対する警戒感が残るなか、発表された米経済指標では12月米中古住宅販売仮契約指数 (予想:前月比0.5% 結果:前月比-4.9%)が市場の予想値を大きく下回り、米ドル円は一時108.975円まで下落する場面がみられた。
その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)により、政策金利の現状維持が発表された。会見においては、パウエル米FRB議長は米景気の拡大が続き、金融政策は現状が適切であると述べた。当面は現行の金融政策を維持することなどが示唆されたことにより、米ドル円は一時109.275円付近まで上昇したものの、引き続き会見のなかで、新型コロナウイルスについて経済への影響などは不透明であると警戒感を示したため、米経済に対する影響なども不安視されることとなり、米ドル円は再び弱含む展開となった。
テクニカル的には米ドル円は5日移動平均線(109.172円)を上抜け切れずにいることから、引き続き同線がレジスタンスとなりそうか。
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