【寄り付き概況】
31日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比171円17銭高の2万3148円92銭。
前日のNYダウが3日続伸。世界保健機関(WHO)が新型肺炎に関する緊急事態宣言を発表したことを機に買い戻しが流入した。これを受けた、この日の東京市場は買いが先行してスタート。
前日の日経平均株価は400円を超す急落となった反動もあり、買い戻しの動きが出ている。
四半期ベースで増益に転換した東エレクなど、前日に4~12月期決算を発表した銘柄の一角への買いが優勢だ。日経平均は今週に入ってから前日までの下落幅が800円を超え、自律反発狙いの買いも入ったようだ。
経済産業省が8時50分に発表した19年12月の鉱工業生産指数速報値(2015年=100、季節調整済み)は前月比1.3%の上昇と、民間予測の中央値(0.7%上昇)を上回り、相場の支えになっている。
今日は午前10時に1月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表があり、その結果なども注目されている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、31業種が高く、値上がり上位に証券、不動産、精密、銀行など。一方、値下がりはその他製品、空運の2業種。
個別では、前日に決算発表した富士通が大幅に上昇している。決算と値上げを発表したOLCも高い。中外薬や日清粉Gも買われている。トヨタ、アドバンテスが高く、ファナック、安川電、三菱UFJは堅調となっている。
半面、任天堂は大幅安。スクリンやアルプスアルも安い。京セラ、マクセルHD、国際帝石がさえない
テクニカル的には、ダイトウボウ(3202)、Vキュービ3681)、積水化(4204)、システムサポ(4396)、ビオフェル(4517)、日エンタ(4829)、大阪製鉄(5449)、中央発条(5992)、大研医器(7775)、ツカモト(8025)、ライフコーポ(8194)、三谷産(8285)、中京銀(8285)、ランビジネス(8944)、アルテック(9972)が動兆。
人気は、ユニチカ(3103)、小津産業(7487)、サイバー(4751)、コメリ(8218)、プレステージ(4290)、横河ブ(5911)、グリー(3632)、丸山製(6316)、PAKTAC(8283)、アイン(9627)、日エア(6291)、セプテーニ(4293)、カヤック(3904)、SBI(8473)。
