上値の重さが目立つ

【後場寄り付き概況】

後場寄り付きの日経平均株価は前営業日比257円59銭高の2万3235円34銭で始まった。
前場終値と比較してやや上昇幅は縮小して推移している。
東証株価指数(TOPIX)は、13.57ポイント高の1688.34で始まった。
 
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに上値の重さが目立つ。新型コロナウイルスによる肺炎拡大への警戒感は根強く、積極的な買いは見送られている。株価の振れが激しく、不安定さは否めない相場展開だ。
 
外国為替市場では、1ドル=109円05銭近辺で推移。香港・ハンセン指数は上昇している。
 
個別では、ソフトバンクGが小高く、ファーストリテはしっかり。ソニー、東エレク、アドバンテスも値を上げ、富士通、アンリツが大幅高。三菱UFJ、野村も買い優勢。資生堂には押し目買いが入り、OLCは底堅い。
 
半面、任天堂が安く、太陽誘電も売られ、スクリンは朝安後に戻り歩調に転じたが、依然としてマイナス圏での推移。前場中に業績予想の下方修正を発表したデンソーはさえない。郵船、商船三井、川崎船が下落している。
 
前日の先物手口を見ると、やはりクレディ・スイス証券を中心とした外資系証券の一角で売り越しが目立ったが、本日はこれら海外の短期筋が買い戻しを入れているものとみられる。富士通やアンリツといった注目度の高い主要企業で好決算が多く見られたことも相場全体の押し上げに寄与しているだろう。
 
日経平均は後場も海外勢の先物売買に振らされる場面が出てきそうだが、一段の戻りを試す動きとはなりづらいだろう。目先は2万3000円台前半を中心としたもみ合いが継続し、決算を手掛かりとした個別物色中心の相場展開か。
 

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