不安定な展開か

 
2月最初の取引となる本日の日経平均は反落。終値は前週末比233円安の2万2971円で再び2万3000円台を割り込んだ。
株価水準は昨年11月1日以来、約3カ月ぶりの低さにある。
 
先週末の米国株が大幅安で、長期休場明けの上海株も大きく水準を切り下げたが、東京市場ではこれらを比較的冷静に受け止めた。
結局終値(22971円)は1月30日の2万2977円を下回り、今年の安値を更新したが、安値(2万2775円)をつけたのが9時07分と早く、パニック的な売られ方でもなかった。
中国市場はきょう1日で新型肺炎の悪材料を消化したと考えるのは早計で、大きく崩れた米国株も気がかりではあるが、日本株に関しては、ここからの下値は限定的となる可能性がある。足元では26週線(2万2693円、3日時点)に接近しており、同水準をサポートに反転できるかが焦点となる。
 
あす4日の東京株式市場は、不安定な展開か。
中国で多発する新型コロナウイルスによる肺炎感染者数は日増しに拡大し、世界景気の減速懸念はぬぐえない状況だ。
一方で、タイ保健省は2日、中国人旅行客の重症患者に、HIV(抗エイズウイルス)薬とインフルエンザ薬を併用して投与したところ、病状が回復しウイルス検査で陰性になったことを確認したと発表、各国の緊急対策とともに事態収束への期待も残るが、市場では「新型肺炎に対する不透明感は引きずったままであり、目先ボトムとは言い切れない」との声は根強く、状況次第で指数が揺れる可能性がある。
 
 
■テクニカル・ポイント(3日現在)
 
23648.81  25日移動平均線
23561.13  13週移動平均線
23560.65  均衡表雲上限(日足)
23445.94  均衡表転換線(週足)
23445.94  均衡表基準線(日足)
23408.40  均衡表転換線(日足)
23343.51  新値三本足陽転値
23332.38  75日移動平均線
23305.08  ボリンジャー:-1σ(25日)
23209.78  ボリンジャー:-1σ(13週)
23182.25  6日移動平均線
 
22971.94  ★日経平均株価3日終値
 
22961.36  ボリンジャー:-2σ(25日)
22858.44  ボリンジャー:-2σ(13週)
22700.00  均衡表雲下限(日足)
22693.03  26週移動平均線
22617.64  ボリンジャー:-3σ(25日)
22507.09  ボリンジャー:-3σ(13週)
22144.86  均衡表基準線(週足)
22090.47  200日移動平均線
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21596.99  ボリンジャー:-1σ(26週)
21101.88  均衡表雲下限(週足)
20500.95  ボリンジャー:-2σ(26週)
19404.91  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
 
ローソク足は下ひげを伴う陽線で引けたが、一目均衡表で転換線が下降を続け、横ばいだった基準線も下向きとなり、チャート形状は弱気側に傾いた。ボリンジャーバンドでは、先週末に続いて終値が-2σ付近にとどまっており、売り圧力の継続が予想される。ただ、東証1部の騰落レシオが79.08%(先週末80.07%)と売られ過ぎ圏に到達しており、材料次第で短期的な急反発に向かう可能性が出てきた。
 

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