4日の日経平均株価は上値が重い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万2800円-2万3000円を想定する。
3日のNYダウ工業株30種平均は前週末比143ドル高の2万8399ドルで取引を終えた。
前週末に603ドルの大幅安となった反動で、自律反発狙いの買いが優勢となった。ただ新型肺炎の感染拡大への市場の懸念は根強く、ダウ平均は午後に上げ幅を縮小する展開だった。
現地3日の欧米株式が前週末の大幅安の反動で上昇したこともあり、堅調なスタートが期待される。ただ、新型肺炎の感染拡大が企業活動に制限をかけつつあり、業績に悪影響をもたらすとの見方が引き続き相場の重荷となるだろう。
前日の米国株の戻りの鈍さも意識され、2万2700円~2万3000円の範囲での推移が見込まれる。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比30円安の2万2860円だった。
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(3日終値は108円62-63銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同120円29-33銭)と小動き。
新型肺炎が1~3月期の日本企業の業績にどの程度、下振れ圧力を掛けるのか、株式市場はまだ読み切れずにいる。投資家の警戒感が続くなか、春節(旧正月)連休後の最初の取引となった前日に一時9%近く下落した中国・上海の株価指数の下げに歯止めが掛からない場合は、リスク回避の雰囲気が強まりかねないだろう。
日程面では、国内は1月のマネタリーベース、1月の財政資金対民間収支など。また、10年物国債の入札も予定されている。ファーストリテイリング(9983)が1月の国内ユニクロ売上高を発表する予定。ソニー(6758)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の決算発表も控えている。
海外では、トランプ米大統領の一般教書演説、12月の米製造業受注など。
【好材料銘柄】
■ウェルネット <2428>
上期経常が58%増益で着地・10-12月期も62%増益。
■ジェイテックコーポレーション <3446>
国内大手企業から水晶振動子ウエハー加工システムの大型受注。受注金額は2.3億円。
■テンポイノベーション <3484>
20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比30.2%増の6.8億円に拡大し、通期計画の8億円に対する進捗率は85.9%に達し、さらに前年同期の74.1%も上回った。
■レンゴー <3941>
今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も4円増額。
■昭和電線ホールディングス <5805>
今期経常を11%上方修正、配当も5円増額。
■イー・ガーディアン <6050>
10-12月期(1Q)経常は18%増益で着地。
■岩崎電気 <6924>
今期経常を50%上方修正。
■山一電機 <6941>
今期経常を一転15%増益に上方修正、配当も9円増額。
■日本リビング保証 <7320>
上期経常を43%上方修正。
■NCS&A <9709>
今期最終を88%上方修正・29期ぶり最高益、配当も12円増額。
■手間いらず <2477>
上期経常が50%増益で着地・10-12月期も50%増益。
■CEホールディングス <4320>
上期経常を14%上方修正、通期も増額。
■オリジナル設計 <4642>
前期経常を36%上方修正、配当も14円増額。
■シグマクシス <6088>
4-12月期(3Q累計)経常が64%増益で着地・10-12月期も27%増益。
■レーザーテック <6920>
今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■寿スピリッツ <2222>
4-12月期(3Q累計)経常が44%増益で着地・10-12月期も23%増益。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
4(火)
1月マネタリーベース(8:50)
10年国債入札
《決算発表》
ソニー、武田、三菱UFJ、花王、三井物、NTTデータ、HOYA、田辺三菱、キッコーマン、日鉄物産、大正薬HD、CTC、タキロンシーアイ、ユアサ商、いなげや、芙蓉リース、東武、相鉄HD、アドウェイズ、不二製油、エディオン、ニチレイ、セーレン、日曹達、日触媒、宇部興、セプテーニHD、参天薬、生化学、GTS、ブラザー、シャープ、横河電、ローム、GMOFHD、日信工業、ワークマン、スターゼン、日ユニシス、阪急阪神、カプコン、カゴメ、ミライトHD、システナ、EPS、三洋化、ゼリア新薬、イリソ電子、日ガス、カカクコム、フジミインコ、ケーヒン
【海外】
トランプ米大統領による一般教書演説
米12月製造業受注(2/5 0:00)
《米決算発表》
ギリアド・サイエンシズ、シーゲイト・テクノロジー、フォード・モーター
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
