売り先行、新型肺炎への警戒

【寄り付き概況】

4日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比90円81銭安の2万2881円13銭。その後は下げ幅を100円超に広げる場面があったが、その後は下げ幅を縮小している。
 
新型肺炎の感染者増加に歯止めがかからず、春節(旧正月)明けの中国現地での日本企業の生産活動やサプライチェーン(供給網)への影響が深刻になるとの警戒感が強まった。打撃が大きいとみられる自動車株の一角などに売りが続いている。
 
前日のNYダウ工業株30種平均は上値の重さが目立った。米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した1月の米製造業景況感指数は、好不況の境目とされる50を6カ月ぶりに上回った。ただ新型肺炎の影響で先行きには不透明感があるとの見方も多く、世界的に運用リスクを積極的に取りにくいムードが広がっている。
パナソニックなど決算で業績改善の動きが見られた銘柄に買いを入れる動きがあり、全体を支えている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に下落している。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、6業種が高く、値上がり上位にその他金融、紙パルプ、小売など。値下がりで目立つのは海運、証券、石油など。
 
個別では、コマツ、アステラス、KDDI、ソニー、キヤノンが安く、ホンダやスズキ、トヨタ、野村、JXTGは軟調。
半面、パナソニックが急騰、スクリン、太陽誘電、TDKはしっかり。第一三共や京セラ、花王が高い。
 
テクニカル的には、サンヨー(1420)、東鉄工(1835)、中電工(1941)、ITM(2148)、日管理(3276)、KHネオ(4189)、扶桑化(4368)、エーザイ(4523)、OSJB(5912)、IRJ(6035)、アドヴァン(7463)、アルゴグラフ(7595)、アニコム(8715)、ソフトバンク(9434)、中国電(9504)、モリト(9837)が動兆。
 
人気は、EIZO(6737)、eBASE(3835)、北陸電(9505)、日立ハイテク(8036)、DNAチップ(2397)、ナック(9788)、タダノ(6395)、ユーグレナ(2931)、アカツキ(3932)、味(2802)、保土谷(4112)、科研(4521)、シュッピン(3179)。
 

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