5日の日経平均株価は続伸後、堅調な展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万3200円-2万3400円を想定。
4日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前日比407ドル高の2万8807ドルで終えた。ナスダック総合株価指数は最高値を更新した。
中国政府による経済対策への期待で前日の米株相場が上昇し、運用リスクをとる動きが優勢となるだろう。決算発表が本格化するなか、好業績銘柄へ物色の矛先が向かいそうだ。前日はソニー(6758)など時価総額の大きい企業が発表した決算で業績の底堅さが確認されたことも支援材料。
市場では前日終値を400円程度上回る2万3500円前後が上値メドになるとの声があった。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比275円高の2万3365円だった。
外国為替市場で円相場は1ドル=109円台後半と円安・ドル高に振れている。輸出関連株に買いが入りやすい。
個別では、ソニーに注目だ。従来予想(6%減の8400億円)を上方修正した。スマートフォンなどに使われる画像センサーの半導体事業の好調さが要因で、朝方は減益幅縮小を好感する買いが先行しそうだ。
市場では「半導体事業の利益率も向上するなど、投資家の期待に沿う内容はポジティブだ」との声が聞かれた。
日程面では、国内は主要企業の決算発表が続く。ディーエヌエ(2432)や日清食HD(2897)、ZHD(4689)、マツダ(7261)、スクエニHD(9684)などが19年4~12月期決算を発表する。
海外では取引時間中に1月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。1月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数なども公表になる。
【好材料銘柄】
■タマホーム <1419>
今期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額。
■ハビックス <3895>
4-12月期(3Q累計)経常が33%増益で着地・10-12月期も58%増益。
■日本曹達 <4041>
10-12月期(3Q)経常は3.1倍増益、今期配当を10円増額修正。また、発行済み株式数(自社株を除く)の6.63%にあたる200万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施する。
■セプテーニ・ホールディングス <4293>
10-12月期(1Q)税引き前は49%増益で着地。
■AI CROSS <4476>
前期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■日本パレットプール <4690>
今期経常を30%上方修正。
■北越メタル <5446>
今期経常を64%上方修正。
■ムサシ <7521>
4-12月期(3Q累計)経常は48倍増益で着地。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.07%にあたる8万株(金額で1億5920万円)を上限に、2月5日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
■クロップス <9428>
今期経常を37%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額。
■ユーグレナ <2931>
国土交通省の通達改正を受け、国内でバイオジェット燃料が使用可能になった。
■武田薬品工業 <4502>
今期営業を一転黒字に上方修正。
■シャープ <6753>
4-12月期(3Q累計)経常は3%増益で着地。
■ソニー <6758>
今期税引き前を8%上方修正、未定だった配当は10円増配。
■ワークマン <7564>
今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■日本ユニシス <8056>
今期経常を14%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額。
■カプコン <9697>
今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
5(水)
《決算発表》
三菱商、伊藤忠、ZHD、SUBARU、丸紅、JTOWER、帝人、双日、セガサミーHD、日水、レンゴー、三井化学、ダイセル、岩谷産、日立キャピ、住友倉、三菱ガス、日油、キョーリンHD、能美防、JAM、カルビー、DeNA、ぐるなび、コロプラ、大陽日酸、協和キリン、日本新薬、フジHD、AGC、日電硝、住友電、フジクラ、ニッパツ、ミネベアミツミ、アズビル、シスメックス、全国保証、コンコルディア、マツダ、パンパシHD、パラベッド、ふくおか、東建物、富士急、京阪HD、福山運、スカパーJ、テレ東HD、スズケン、三菱総研、イビデン、ヒロセ電、長瀬産、空港ビル、ミロク情報、兼松、スクエニHD
【海外】
米1月ADP全米雇用リポート(22:15)
米12月貿易収支(22:30)
米1月ISM非製造業指数(2/6 0:00)
《米決算発表》
クアルコム、ゼネラルモーターズ、メルク
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
目次
