「カサンドラクロスではないという雰囲気」

 
「カサンドラクロスではないという雰囲気」
 
NY株式市場で主要3指数は大幅続伸。
NASDAQは過去最高値を更新。
S&P500種は約6カ月ぶり、NYダウは約5カ月ぶりの大幅上昇となった。
背景は中国人民銀行(中央銀行)が約18兆円の大規模な資金供給を実施したこと。
「新型コロナウイルスによる経済への影響を巡る懸念が緩和した」との解釈だ。
「市場はコロナウイルスの先を見越している。
歴史的には、何らかの伝染病やウイルスによる世界的な脅威が生じた際には常に市場は底を打ってきた」という声が聞こえる。
中国市場の影響を特に受けやすい半導体セクターが買われフィラデルフィア半導体株指数は3.1%上昇。
これは昨日の東京でももっと理解されてよかっただろう。
大統領選で民主党の候補者選びの初戦となるアイオワ州党員集会で結果発表が遅れていることを場は好感したのかも知れない。
「左派のバーニー・サンダース上院議員またはエリザベス・ウォーレン上院議員が勝利すれば、株価を押し下げ、安全通貨の買いにつながる可能性」。
これが市場の見方だ。
12月の製造業新規受注は前月比1.8%増と18年8月以来の大幅な伸び。
国防航空機の受注が大幅に増え全体水準を押し上げた。
国債利回りは上昇。10年国債利回りは1.602%。
2年国債利回りは1.415%。
安全通貨である円とスイスフランが対ドルで続落。
ドル円は109.51円。
円のドルに対する下落幅は約半年ぶりの大きさとなった。
恐怖と欲望指数は46→55に上昇。
ブラックスワン(SKEW)指数は3日ぶりの反落で130ポイントを割れこんだ。
 
 
週明けの日経平均は寄り付き91円安、終値112円高と反発。
100円安を覚悟したがネガは寄り付き2分だけ。
アジア株の堅調を背景に10時半過ぎにはプラ転した。
後場上昇幅を拡大し3ケタ高。
日足は3日連続の陽線。
東証1部の売買代金は2兆3504億円と4日連続の2兆円超。
値上がり1703銘柄(前日473銘柄)。
値下がり386銘柄(前日1659銘柄)。
新高値38銘柄(前日27銘柄)。
新安値27銘柄(前日122銘柄)。
騰落レシオは83.38(前日79.08)と低下。
NTレシオは13.71倍(10月28日が13.87倍)。
サイコロは6勝6敗で50.0%。
右肩下がりの25日線(23618円)からは2.26%のマイナスかい離。
200日(22097円)からは4.47%のプラスかい離。
依然右肩下がりの5日線(23123円)は割れ込んだまま。
75日線(23352円)も下回っている。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.71% 。
買い方▲9.859%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲1.703%。
買い方▲16.905%。
空売り比率は44.4%で11日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は7.4%。
1月31日時点の信用売り残は111億円減の8706億円。
3週連続の減少。
同信用買い残は238億円増の2兆4637億円。
4週連続の増加。
信用倍率は2.83倍(前週2.77倍)。
日経HVは17.3、日経VIは18.45。
日経平均採用銘柄のPERは14.13倍。
EPSは1633円。
PBRは1.13倍。
BPSは20428円。
225先物採用銘柄の益回りは7.08%。
ドル建て日経平均は212.16(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は22円高の2246円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1841円(前日1889円)。
シカゴ225終値は大証日中比275円高の22365円。
高値23400円、安値22800円。
気学では「寄り安は買いなれど上寄りしたら売り狙え」。
木曜は「人気に逆行して動く日なり」。
金曜は「下げ来りて尚安きは小底日となる」。
ボリンジャーのマイナス2σが22901円でサポート。
マイナス3σが22541円は遠ざかった。
マイナス1σが23260円。
一目均衡の雲の下限は22700円。
節分の3日新甫は「株安の日」だった。
4日は「変化日」
5日(水)は天赦日+寅の日。
壁となった5日線(23123円)は上抜けるだろう。
その上の75日線(23352円)を終値でキープしたい天赦日。
次の天赦日は9月2日(水)、そして11月17日(火)。
 
今年の曜日別勝敗

月曜1勝3敗
火曜3勝2敗
水曜2勝2敗
木曜2勝2敗
金曜4勝無敗
 
門外漢なのでコメントする立場にはないが、日経朝刊が専門家に聞いてくれた。
見出しは「日本国内で重症例なく、インフルエンザの対策が有効」。
答えてくれたのは日本感染症学会理事長。
「医療従事者にも感染したSARSとは明らかに違う。
新型コロナウイルスは特別恐ろしいものではなく、普通の風邪のウイルスに近いのではないか。
胸部X線では見つからず、CTで感染がわかるケースが多い。
普段なら肺炎と診断されない程度なのだろう。
日頃の対策は季節性インフルエンザと同じと考えてよい。
受け入れ施設などの職員が防護服に身を包んでいるが、その必要はない。
マスクをして1メートル以上離れれば会話しても心配ない。
大切なのはパニックを起こさないこと」。
そういえば・・・。
明確にSARSにかかった日本人はいなかったというのも歴史。
そして例年のインフルエンザ感染者数は推定1000万人。
年間死亡者は2001年214人、2005年1818人。
間接的にインフルエンザの流行で生じたと推計される死亡者数は世界で約25万人、日本で1万人程度と推計されている。
(厚労省「新型インフルエンザに関するQ&A」)。
もっともインフルエンザと肺炎は違うのだろうが・・・。
どうもカサンドラクロスで描かれた風景ではないような気がする。
 
NYダウは407ドル高の28807ドルと続伸。
NASDAQは194ポイント高の9467ポイントと続伸。
S&P500は48ポイント高の3297ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数192ポイント高の10783ポイント。
SOX指数は3.12%上昇。
VIX指数は16.13。
3市場の売買高は約80億株(直近20日平均76億株)。
225先物CME円建ては大証日中比275円高の23365円。
ドル建ては大証比日中比290円高の23380円。
ドル円は109.51円。
10年国債利回りは1.602%。
2年国債利回りは1.415%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)

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