前場終値比でやや下げ幅拡大

【後場寄り付き概況】

後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比739円28銭安の2万2647円46銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、49.11ポイント安の1624.89で始まった。
新型コロナウイルスによる肺炎の世界的な拡大によるリスク回避の地合いが続いており、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに大幅安で推移している。
 
外国為替市場では、1ドル=110円80銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
 
ランチバスケットは6件、42.96億円、売り買いほぼ同金額。
 
個別では、SUMCO、東エレク、信越化の半導体関連株や、ソニー、村田製、日本電産が値を下げている。トヨタ、キーエンス、ファナックが安く、コマツは続落。ソフトバンクG、ファーストリテが売られ、任天堂は下げ幅を拡大。OLC、7&iHD、リクルートHD、資生堂、KDDIも下落している。
 
一方、富士フイルム、大幸薬品は大幅高。ジャストは反発している。
 
 
市場のリスクセンチメントを表す日経VIは、本日、市場の警戒度合いを示唆するとされる節目の20ptを大幅に超える23pt台まで急上昇しており、一時は、2019年1月上旬以来の25pt台まで上昇する場面があった。
相場の大幅変動の要因となっている新型肺炎についても、日本など中国以外の国では感染拡大ペースが加速しており、事態の急速な改善は期待されにくい。このため、しばらくは芳しい株価の動きは想定しにくいと考えられる。
 
総じて、楽観視することは禁物だが、過度に悲観視する必要もないといえそうだ。2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の際には、感染者数の拡大ペースに鈍化が見られたタイミングからマーケットは回復を見せ始めていた。
このため、当分は、関連のニュースフローに振らされることにはなるが、新たに感染拡大が観測された日本や韓国、イタリアといった各国において、感染拡大ペースに鈍化の兆しが見られたなどとする材料が出れば、日経平均も2万3000円台後半まで戻す展開が期待できよう。
業績好調銘柄への押し目買いの好機として臨んでいきたいところだ。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次