【後場寄り付き概況】
26日後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比188円28銭安の2万2417円13銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、14.19ポイント安の1604.07で始まった。
輸出株の一角に押し目買いが入っている。日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)はいずれも下げ渋り。
景気刺激策への期待感から上海総合指数が朝安後に持ち直し、香港ハンセン指数も下げ幅を縮小するなか、日本株の売り圧力もいったん後退している。午前までの下げで日銀が上場投資信託(ETF)の買い入れに動くとの観測も意識されやすく、下値を支える要因になっている。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約900億円成立した。12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆6335億円、売買高は9億5377万株だった。
個別では、ソニー、SUMCOが安い。任天堂、東エレク、トヨタは弱含み。三菱UFJ、三井住友がさえず、ソフトバンクG、KDDI、リクルートHDも値を下げている。ファーストリテは小幅安となっている。
半面、キヤノン、ダイキンが堅調。ホンダは切り返している。大塚HD、京成、日清粉G、エムスリーが高く、東京海上、楽天は強含みとなっている。
新型肺炎の世界的な感染拡大への警戒感が本格化するなか、国内でも各種イベントの中止や延期が相次いでおり、想定以上に経済下振れ懸念は強まっているだろう。
物色の対象としては、東証1部の中小型株やマザーズ銘柄の下げはきつく、総じて内需・ディフェンシブ銘柄に対する消去法的な商いに偏っている
足元で米VIX指数先物のショートポジションが大きく積み上がっている状況も加味すると、相場の変動率が急騰して同主体による売りがかさむ展開には注意しておきたい。
