26日のNYダウ工業株30種平均は反発した。前営業日比105ドル94セント(0.4%)高の2万8621ドル39セントで終え、過去最高値を更新した。
中国商務省の高峰報道官は26日の会見で、米中貿易協議の第1段階合意に向けて米国側と引き続き密接に連携しており、署名前に必要な手続きを進めていると説明。
また、24日にはトランプ米大統領も第1段階合意について「取引は成立した。現在、文書を翻訳中だ」とした上で「速やかに署名するつもりだ」と表明していた。クリスマスの休暇シーズンで薄商いの中、来年1月上旬の早期の署名への期待感から買いが優勢となった。
ナスダック総合株価指数は11日続伸し、69.507ポイント(0.8%)高の9022.391で終えた。9000を超えるのは初めて。ナスダック指数の11日続伸は2009年7月(12日続伸)以来、10年5カ月ぶりの連続上昇記録。26日の相場をリードしたのは、ネット通販のアマゾン・ドット・コムが4%あまり上げ、全体をけん引した。「年末商戦が過去最高だった」と26日に発表し、好感された。電気自動車のテスラやソフトウエアのマイクロソフト、スマートフォンのアップルの3銘柄は上場来高値を更新した。
また、クレジットカード大手マスターカードは26日、今年11月1日からクリスマスイブ(12月24日)までの米ネット通販売上高が前年同期比18.8%増となったとする調査を発表。米景気のけん引役である個人消費の底堅さが改めて確認され、相場の安心材料となった。
セクター別では小売やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で、ヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが軟調だった。
中国税関によると、中国の米国からの11月の大豆輸入量は10月の2倍超に増えた。中国の米国産農産物の輸入の増加が、米中協議の進展を裏付けているとの見方も買い安心感につながった。
世界経済の先行き不透明感による影響から企業の設備投資は落ち込んでいるものの、雇用増加や賃金上昇、株高が個人消費を後押ししており、年末商戦は活況だった。
NYダウ工業株30種(ドル)
28,621.39+105.94
S&P500種
3,239.91+16.53
ナスダック
9,022.391+69.507
NY金(ドル/トロイオンス)
1,514.40+9.60
NY原油(ドル/バレル)
61.75+0.64
円・ドル
109.55 – 109.56±0.00
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反発した。
3月物は24日比170円高の2万3925円で引け、26日の大取終値を95円上回った。
ここ数日の報道を手掛かりに米中が貿易協議の第1段階で合意し1月に調印するとの期待が広がり、投資家心理が上向いた。
NYダウ工業株30種平均が過去最高値を更新し、日経平均先物にも買いが波及した。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
23925 ( +95 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
23955 ( +125 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
休場
■ドイツ・フランクフルト株価指数
休場
■フランス・パリ株価指数
休場
