【寄り付き概況】
27日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比28円83銭高の2万3953円75銭。休場明けの26日のNYダウ工業株30種平均、ナスダック総合株価指数がそろって過去最高値を更新したことで投資家心理が上向き、東京株式市場でも景気敏感株を中心に買われている。12月末の日経平均の配当落ち影響度(約40円)を埋めての上昇となっている。
東京株式市場の売買はきょうを含め年内2日と残りわずかだが、日経平均株価は2万4000円台を回復できるかが関心を集めている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小動き。
経済産業省が27日発表した11月の鉱工業生産指数速報値(2015年=100、季節調整済み)は前月比0.9%低下の97.7だった。低下は2カ月連続だが、市場からは「想定の範囲内でほんんど影響はない」との見方があった。
寄り付き時点で業種別では33業種中、28業種が高く、値上がり上位に海運、保険、電力・ガス、紙パルプ、その他金融、銀行など。一方、値下がりはゴム、食料、鉱業、医薬品、ガラス・土石の5業種。
個別では、三菱UFJ、みずほFG、三井住友のメガバンク株やトヨタ、東エレク、日立の輸出関連株の一角がしっかりし、コマツ、住友重の建機株が堅調で、ソフトバンクG、任天堂も底堅い。また、三菱重、川重、IHIの造船株や大成建、大林組、鹿島の建設株が値を上げ、JフロントがTOB(株式公開買い付け)を発表したパルコが買い気配を切り上げている。
半面、村田製、キヤノン、TDKが値を消し、国際帝石、石油資源の資源株の一角やファーストリテや大塚HDが安い。トレンド、ブリヂストンも売られている。
テクニカル的には、松井建(1810)、永谷園(2899)、コメダ(3543)、力の源(3561)、トーモク(3946)、ADEKA(4401)、中国塗(4617)、ファルコ(4671)、コニシ(4956)、藤コンボ(5121)、フコク(5185)、バンドー(5195)、大阪鉄(5449)、平河ヒュ(5821)、高田機(5923)、ネツレン(5976)、マルマエ(6264)、TOWA(6315)、マックス(6454)、リケン(6462)、リケン(6472)、アクセル(6730)、協和電(6853)、日電子(6951)、エンプラス(6961)、ナガイレ(7447)、田中商事(7619)、スター精密(7718)、HOYA(7741)、メニコン(7780)、ソーダニッカ(8158)、上新(8173)、AOKI(8214)、フォーバル(8275)、地銀、日立キャピ(8586)、内外トラ(9384)、加藤産(9869)、ミスミ(9962)が動兆。
