弱含みの展開か

大納会となる週明け30日の日経平均株価は、スタートは若干弱めとなりそうだが、大きく崩れることもなく、終日静かな展開を予想する。
日経平均株価の予想レンジは2万3700円-2万3900円。
 
円相場がやや強含み、輸出関連株の重荷となるとみられる。年末年始の休場中に海外市場が変動するリスクに備え、買い持ち高を圧縮する動きや手じまい売りも広がりやすいだろう。
市場参加者は限られ薄商いとなる公算が大きく、日中は2万3700~2万3800円の狭いレンジで膠着するとの見方が優勢だ。
 
27日のNYダウ工業株30種平均は前日比23ドル(0.1%)高の2万8645ドルで取引を終え、過去最高値を更新した。個人消費の底堅さが意識され、スポーツ用品のナイキなど消費関連銘柄が上昇したが、ダウ平均は引けに掛けて上げ幅を縮小。半導体やハイテク関連株の一角に利益確定目的の売りが出て、ナスダック総合株価指数は12営業日ぶりに反落した。
 
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同27日の大阪取引所終値比70円安の2万3770円で終えた。円相場は1ドル=109円40銭台と前週末と比較すると若干ながら円高・ドル安に振れている。米長期金利も低下しており、東京株式市場では輸出関連やハイテク、金融株に対する売り圧力が高まりやすいだろう。
 年末年始の休暇に入った投資家も多く、株式市場の流動性も低下しそうだ。

日程面では、休場明けの20年1月6日までの間は、海外では12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)や12月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数など経済指標の発表が相次ぐ。このほか30日は主な国内経済指標の発表は予定されていない。
 
 
【好材料銘柄】
 
■岡山製紙 <3892>
上期経常を一転34%増益に上方修正・10期ぶり最高益、通期も増額。
 
■バンク・オブ・イノベーション <4393>
配信時期を延期していた「ミトラスフィア」の台湾、香港、マカオ向け配信が20年1月上旬に決定。
 
■ラクオリア創薬 <4579>
韓国CJヘルスケアへ導出した胃食道逆流症治療薬「tegoprazan」の中国における第3相臨床試験で主要評価項目を達成。
 
■アダストリア <2685>
今期経常を20%上方修正。
 
■ケーヨー <8168>
3-11月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過。
 
■岩塚製菓 <2221>
20年3月期第3四半期に受取配当金4.1億円を計上する。
 
■アスクル <2678>
12月単体売上高は前年同月比0.7%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
 
■神戸物産 <3038>
11月売上高は前年同月比14.8%増の251億円、営業利益は同27.2%増の15億円。
 
■ココカラファイン <3098>
エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> と合弁会社を設立。H2O傘下のイズミヤ店舗内でドラッグストアを運営する。
 
■アイ・ピー・エス <4390>
子会社IVANがフィリピン航空と、航空券予約システムと拠点を結ぶデータ通信サービスを提供することで合意。本格的なサービス提供に向けた実証実験を開始する。
 
■ソレイジア・ファーマ <4597>
東証が30日付で貸借銘柄に選定。株式流動性の向上による売買活性化が期待される。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】

【国内】
30(月)
大納会
 
【海外】
米11月NAR仮契約住宅販売指数

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

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