続落、年末年始の休場控え

30日午前の日経平均株価は続落し、前週末比123円04銭(0.52%)安の2万3714円68銭で前場を終えた。
 
年末年始の休場を控えた手じまい売りや利益確定売りが相場の重しとなった。
今年最後の取引日とあって市場参加者が少ないなか、海外のヘッジファンドの一部が株価指数先物に売りを出し、現物株を押し下げた。外国為替市場での円高・ドル安も輸出関連株の売りを促した。
 
断続的な小口のインデックス売買の他は、個人主体の売買が中心だろう。中小型株では大きく値を上げている銘柄も目立っており、物色に広がりがみられていないものの、センチメントは悪くないとみられる。本日のところは連休前でポジションを持ち越す流れとはなりづらく、短期的な売買が中心になりやすいところとなっている。
 
市場では「地政学リスクや米国株の短期的な調整の可能性も意識されるなか、日本株については年末年始に備えていったん先物の持ち高を調整する動きが出やすいようだ」との声があった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で6040億円、売買高は3億7625万株と、低調だった。東証1部の値下がり銘柄数は1481と、全体の約7割を占めた。値上がりは569、変わらずは110銘柄だった。

 


業種別株価指数(全33業種)は、金属製品、機械、不動産業の下落が目立った。上昇は小売業、その他製品の2業種。
 
個別では、ソニーが軟調、ファナック、信越化、安川電機、アドバンテストも売りに押された。ファーストリテイリングも冴えない。アダストリアが急落、レーザーテックも利食われた。
 
半面、ニトリホールディングスが買い優勢、エムスリーも堅調。パイプドHDが値上がり率トップに買われ、パルコも物色人気。さくらインターネットが大幅高となり、日本電子材料も値を飛ばした。エムスリー、バンナムHD、オリンパス、Jフロントが上昇した。
 
 
東証2部株価指数は前週末比9.79ポイント高の7265.81ポイントと3日続伸した。
出来高3557万株。値上がり銘柄数は260、値下がり銘柄数は158となった。
 
個別では川口化学工業が一時ストップ高と値を飛ばした。富士古河E&C、金下建設、高田工業所、エスビー食品、恵和など22銘柄は年初来高値を更新。ダイトーケミックス、フリージア・マクロス、中北製作所、キャピタル・アセット・プランニング、岡野バルブ製造が買われた。
 
一方、ビットワングループが年初来安値を更新。竹田印刷、インスペック、ダイナパック、FRACTALE、ダイコー通産が売られた。

 

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