日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。終値は前週末比14円46銭高い3837円58銭と、今年最後の取引日とあって東証1部市場での取引参加者が少ない中、引き続き中小型株物色が続く形で、連日で年初来高値を更新した。年間上昇率は19.5%だった。
ただ、新規の手掛かり材料の欠けるなか、年末年始休暇中に米中で重要な経済指標の発表が控えていることなどもあり、全体としては模様眺め気分が強い市場ムードだった。
株式相場全体で材料不足のなか、値動きの軽い銘柄や低位株が上昇をけん引した。
中国での第3相臨床試験での好結果を発表したラクオリア薬が上伸したほか、ビジョナリー、ストリムメデア、ソレキアなど値動きが活発な銘柄に個人投資家の資金が集中した。
「個人投資家やトレーダーの短期資金による、幕あいつなぎの物色が中心だった」ようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で505億円、売買高は7507万株だった。
値上がり銘柄数は368、値下がり銘柄数は264となった。
個別では、岡山製紙、ビジョナリーホールディングス、ソレキア、セキチューがストップ高。ジェイエスエスは一時ストップ高と値を飛ばした。ウエストホールディングス、ETSホールディングス、大成温調、燦キャピタルマネージメント、ジェーシー・コムサなど33銘柄は年初来高値を更新。ストリームメディアコーポレーション、太洋工業、サンユー建設、アイビー化粧品、植松商会が買われた。
一方、地域新聞社、オンキヨー、テーオーホールディングスが年初来安値を更新。山陽百貨店、日本プロセス、大谷工業、ソーバル、クリエアナブキが売られた。
