「恒例のびっくり予想」
週明けのNY株式市場で主要3指数は反発に転じて引けた。
米国とイランの対立激化を警戒して売り先行。
下落幅は一時200ドルを超える場面があった。
ただ原油先物相場が一時下げに転じたことかた投資家のリスク回避姿勢が後退。
主力ハイテク株を中心とした買いで下げ渋っての上昇。
「年初で新規の投資資金が流入しやすいことも相場を押し上げた」という見方もある。
アルファベットが上場来高値を更新。
アップル、アマゾン、フェイスブック、マクドナルドが上昇。
ネットフリックスやセールスフォースが堅調だった。
債券利回りは上昇。
「原油価格の上昇は伝統的にインフレ率の上昇につながる。
インレ率の上昇は金利高を招くため債券は売られる」というのが背景だ。
10年国債利回りは1.80%。
2年国債利回りは1.54%。
円高は一服しドル円は108.41円。
恐怖と欲望指数は93→93。
35回目の「バイロン・ウィーン氏のびっくり予想」
ブラックストーン・グループ副会長の知られるバイロン・ウィーン氏の年初恒例の「びっくり10大予想」2020年版。
主な予想は以下の通り。
(1)「S&P500種株価指数は20年中に3500超に上昇するが、5%を超える調整局面に度々見舞われる」
(2)「米景気は市場予想よりは弱いが後退はしない。FRBは政策金利を1%まで下げる」
(3)「需給の緩みから米10年物国債利回りは2.5%近辺まで上昇する」
(4)「米中貿易交渉で中国による知的財産権侵害を抑制する第2段階の包括的な合意はない」
(5)「米議会選挙で民主党が上院の議席の過半数を取る」
(6)「原油価格が1バレル70ドルを超える水準に上昇する」
(7)「英国が有利なブレグジットに成功し、英株高とポンド高を招く」
(8)「ハイテク大手に対する政治的、社会的な風当たりが強まりFAANG(フェイスブック、アップル、
アマゾン、ネットフリックス、アルファベット)は相場全体に劣後する」
(9)「ボーイングの小型機『737MAX』の出荷が再開され、同社株が相場のけん引役となる」
(10)「主要企業が開発を取りやめ、自動運転の実現が先送りになる」
大納会の日経平均は寄り337円安。終値451円安。
日足は3日連続の陰線。
下落幅は昨年8月2日(453円安)以来、約5カ月ぶりの大きさ。
視点は米中から米イランに移行。
米中雪解けモードでうなだれていた商品先物系にとっては干天の慈雨のような格好のネガティブ材料となった。
日経平均の下落幅は一時508円まで拡大した。
日中値幅は217円ながら後場の値幅は67円。
27100円より下を売り叩く動きはなかったということになる。
ただ12月12日高値23468円→12月13日安値23775円の窓埋めは完了。
逆に大納会23656円と大発会23365円の窓が空いた。
これで2空だ。
昨年の大納会は181円安だったので下落幅は2日で600円超。
NY株式は市場最高値を更新し「恐怖と欲望」指数が97まで上昇した直後のイラン空爆。
「日本が追随するのもいかがなものか」という指摘もある。
昨年の大発会(452円安)を再現したかっただけなのか知れない。
その差は1円05銭だった。
「ちなみに、同じ子(ね)年相場として知られる1960年(上昇率55%)。
1972年(同92%)はともに1月4大発会が年間安値で12月28日大納会が年間高値だった」。
そんな歴史的声も聞こえる。
「昨年は1日で500円以上下げたのは1回。
急落しても400円台までというのが定例のパターン」と市場関係者。
東証1部の売買代金は2兆2246億円。
値上がり277銘柄。値下がり1835銘柄。
新高値40銘柄、新安値38銘柄。
騰落レシオは95.71(大納会100.32)。
NTレシオは13.67倍に低下。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
右肩下がりになった25日線(23608円)からは1.71%のマイナスかい離。
200日(21876円)からは6.07%のプラスかい離。
右肩下がりになった5日線(23631円)が上値抵抗線。
このままだと25日線をデッドクロスしそうな気配だ。
ポイントは75日線(22886円)。
「昨年9月後半の調整局面では25日線をあっさり下に抜けたが75日線がサポートになって反転した」。
そんな声もある。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.101% 。
買い方▲7.513%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.705%。
買い方▲13.006%。
空売り比率は45.8%で2日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は10.9%とほぼ天井圏。
日経HVは13.1、日経VIは16.87。
日経平均採用銘柄のPERは14.15倍。
EPSは1639円。
PBRは1.14倍。
BPSは20355円。
225先物採用銘柄の益回りは7.07%。
ドル建て日経平均は214.80(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は33円安の2293円(2018年末2077円、2017年末2946円)。
週明けのシカゴ225終値は大証日中比215円高の23315円。
高値23340円、安値23025円。
気学では「強象日。買い一貫」。
水曜は「相場の仕成について駆け引きせよ」。
木曜は「目先の天底をつくる日」。
金曜は「人気に逆行して動く日」。
1月は「弱含み。売り方針にて戻りがあれば売るべし」。
マグロ初競りの高値は1億9320万円
昨年の3億より1億下落。
相場的にはイマイチの感。
防衛関連のアンワインドを見ていると「アンワインド」という気もする。
まずは12月4日以来の下抜けとなった勝手雲の下限(23567円)奪還が急務。
上限は23837円。
窓を空けて3空になれば「3空に売りなし」なのだが・・・。
むしろ逆の窓に期待したい火曜日。
週明けのNYダウは68ドル高の2803ドル反発。
NASDAQは50ポイント高の9071ポイント。
S&P500は11ポイント高の3246ポイント。
ダウ輸送株指数は62ポイント安の10842ポイント。
SOX指数は1.04%下落。
VIX指数は13.85。
225先物CME円建ては大証日中比215円高の23315円。
ドル建ては大証比日中比245円高の23345円。
ドル円は108.41円。
10年国債利回りは1.80%。
2年国債利回りは1.54%。
★大発会のストップ高の銘柄(14銘柄)(株探より)
銘柄名 現況 ニュース/主な株式テーマ
ジェネパ <3195> [東証M] 一時 前日もストップ高
テクノマセマ <3787> [東証2] 一時
細火工 <4274> [JQ] 中東の地政学リスクの高まりで防衛関連銘柄として物色
トスネット <4754> [JQ] 一時
倉元 <5216> [JQ] 「CES2020」に「曲面マイクロLEDディスプレー」で初参加、
豊和工 <6203> 防衛関連
石川製 <6208> 防衛関連
ニューテック <6734> [JQ] 第3四半期の決算発表控え、好業績期待の先回り買いも
日本アビオ <6946> [東証2] 防衛関連
寿屋 <7809> [JQ] 一時 『鬼滅の刃』関連としての物色人気継続
重松製 <7980> [JQ] 防衛関連
第一商品 <8746> [JQ] 一時 金相場上昇で思惑向かう
両毛システム <9691> [JQ] 親子上場関連
ソレキア <9867> [JQ] 前日まで6日連続ストップ高
◇━━━ カタリスト━━━◇
ハピネット(7552)・・・動兆
ハピネットに注目する。
同社はバンナム系玩具卸の大手。
ゲームやDVDソフト卸から映像制作も。
任天堂ゲームやソニーの新ゲームに期待感。
昨秋のガンプラや鉄道模型卸のイリサワ買収も貢献。
ガチャのキャッシュレスなど新機軸も。
(兜町カタリスト櫻井)
