日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比33円17銭高い3864円90銭となった。6日のNYダウ工業株30種平均などの主要株価指数が上昇し、中東情勢の緊張を受けた市場環境の悪化に対する警戒感がやや和らいだ。
新興市場には海外情勢などの影響を相対的に受けにくいとされる内需株が多いこともあり、幅広い銘柄に買いが向かった。
金価格の上昇を受け、第一商品が連日の大幅高。多摩川HDやニューテックも上昇した。
ただ、中東情勢が緊迫化するなか、今後の米国とイランの動向次第では、再びリスク回避の動きが強まることが想定されるだけに、市場では「両国の報復行動に関する報道などを見極める必要があり、積極的に買い上がる雰囲気にない」との声が多い。
このため、買い戻しが一巡したあとは、次第に模様眺めムードが広がりそうだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で352億円、売買高は5184万株。
値上がり銘柄数は437、値下がり銘柄数は157となった。
個別では、倉元製作所、ニューテック、協和コンサルタンツ、両毛システムズ、愛光電気がストップ高。SIホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。第一建設工業、佐藤渡辺、大成温調、燦キャピタルマネージメント、アズマハウスなど27銘柄は昨年来高値を更新。フジトミ、第一商品、セレスポ、細谷火工、KYCOMホールディングスが買われた。
一方、FHTホールディングス、オプトエレクトロニクス、サカイホールディングスが昨年来安値を更新。壽屋、重松製作所、日本創発グループ、興研、アール・エス・シーが売られた。
