「鮮烈な」
NY株式市場でNYダウは続伸、NASDAQとS&P500は反落とマチマチの動き。
各指数は一時過去最高値を更新。
ただ「米国が11月の米大統領選後まで対中関税を維持する見通し」との報道を受けて軟調になった。
「過去最高値圏のS&P500の予想PERは約18倍。
アルゴリズムの売買システムなどがこの報道を売り材料と受け止めた」という解釈だ。
「中国は向こう2年間に米国で製造された製品の購入を2017年比で約800億ドル増やす。
エネルギー関連で500億ドル強、サービスで約350億ドル、農産品で約320億ドルそれぞれ購入を拡大。
農産品の購入拡大は1年あたりおよそ160億ドル。
17年実績の240億ドルと合算するとトランプ米大統領が目標としていた400億ドルとなる」というのが第一次合意の骨子とされる。
しかし市場の見方は「第1段階合意が文章通り履行されることを疑問視」ということだ。
2月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.2%上昇。
市場予想は0.3%上昇だった。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.1%上昇と前月から減速。
10年国債利回りは1.812%。
2年国債利回りは1.570%。
ドル円は110円をはさんで推移。
恐怖と欲望指数は90→91に上昇。
3連休明けの日経平均は寄り付き119円高、終値174円高。
NY高とドル円の110円台が追い風となった。
今年初の3日続伸で日足は3日連続の陽線。
今年になってから6日連続で3ケタの変動だ。
終値ベースでは12月17日(24066円)以来の24000円台回復。
その先は2018年10月2日の終値ベースの高値24270円(ザラバ24448円)。
いずれも火曜日だった。
1月SQ値23857円を上抜け12月メジャーSQ値23985円も上抜けた。
東証1部の売買代金は2兆3629億円。
オプションSQの金曜より約2000億円増加した。
値上がり860銘柄。値下がり1216銘柄。
新高値141銘柄(前日162銘柄)と3日連続の3ケタ。
新安値21銘柄。
騰落レシオは102.10(前日99.63)と上昇。
NTレシオは13.80倍と上昇(10月28日が13.87倍)。
サイコロは7勝5敗で58.3%。
25日線(23662)からは1.53%のプラスかい離。
200日(21936円)からは9.52%のプラスかい離。
5日線(23679円)は6日ぶりに右肩上がり。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲15.861% 。
買い方▲5.708%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.984%。
買い方▲12.820%。
空売り比率は40.4%で3日ぶりの40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は5.4%。
日経HVは16.9、日経VIは14.16。
日経平均採用銘柄のPERは14.53倍。
EPSは1653円。
PBRは1.17倍。
BPSは20534円。
225先物採用銘柄の益回りは6.88%。
ドル建て日経平均は218.29(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は0.55円安の2338円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
シカゴ225終値は大証日中比20円安の23980円。
高値24025円、安値23840円。
気学では「上寄りすると押し込む日」。
木曜は「逆向かいの日。大いに高きは売り、安きは買い」。
金曜は「一方に偏して動く日。足取りにつくべし」。
勝手雲の上限(23886円)がサポート。
ボリンジャーのプラス1σが23947円、プラス2σが24232円。
鬼門の水曜をしのげるかどうかが課題だ。
NYダウは32ドル高の28939ドルと続伸。
NASDAQは22ポイント安の9252ポイントと反落。
S&P500は4ポイント安の3283ポイントと反落。
各指数ともザラバの過去最高値を更新した。
ダウ輸送株指数は101ポイント安の11164ポイント。
SOX指数は0.20%上昇。
VIX指数は12.40。
3市場の売買高は73億株(直近20日平均70億株)。
225先物CME円建ては大証日中20円安の23980円。
ドル建ては大証比日中比変わらずの24000円。
ドル円は109.97円。
10年国債利回りは1.812%。
2年国債利回りは1.570%。
興味深い出来事はトランプ政権の経済指標の発表についての新たな手順の導入計画。
これにより「報道機関が情報解禁前に事前に記事を作成することが難しくなる」という。
現在、アメリカの報道機関の記者は政府が通信を管理している部屋内で発表前に記事を作成。
経済指標を正確に配信できる仕組み。
今回の変更で報道機関が利用している政府内の部屋からコンピューターが取り除かれる可能性がある。
早ければ今週にも発表される予定。
もともと発表と同時にコメントが登場するのは変だった。
日本も含めて世界的規範となればマッスルトレードも減ることだろう。
妙に印象に残った日経朝刊「春秋」で引用された芥川賞作家の開高健氏の言葉。
「作品には鮮烈な一言半句を求めるだけだ」。
作品に限らずこれは結構多くの場面で求められることだろう。
相場の解釈でも、IRの説明でも同様だと思う。
多くの言葉を費やして説明されても全く心に響かないこともある。
逆に、たった一言で多くを理解できることもある。
「鮮烈な」という形容詞がすべてを物語っているに違いない。
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(兜町カタリスト櫻井)
