方向感の出づらく上値の重い展開か

16日の日経平均株価は方向感の出づらく上値の重い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万3800円-2万4000円
15日のNYダウ平均は3日続伸し、前日比90ドル高の2万9030ドルで終えた。
初めて2万9000ドル台で終えたのは、投資家心理の支えとなり、下値を売る動きは限られそうだ。
20年3月期第3四半期(19年4-12月)の決算発表の本格化を控え、手掛かり材料に乏しいことから、積極的上値を追う動きは乏しいとみられる。
一方、一段と上値を追うためには企業業績の改善などの材料が必要との見方は多く、心理的節目の2万4000円を前にもみ合うと見込まれる。
 
日経平均は昨年12月から2万4000円近辺で上値の重さが目立っている。18年1月や同10月にも同水準を安定して上回れずに跳ね返された経緯があり、市場では強力な上値抵抗水準として意識されている。米株式相場が堅調な中でも日経平均は15日に下落しており、海外要因頼みの株高の余地は大きくないとみる市場参加者が多い。
 
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所終値比25円高の2万3935円だった。
 
日程面では、国内では、内閣府が寄り付き前に2019年11月の機械受注統計を発表する。QUICKがまとめた市場予想の中央値は、設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比3.3%増となっている。前月まで4カ月連続で減少していた反動で増加するが、設備投資に対する企業の慎重姿勢は大きく変わっていないとの見方が多い。市場予想並みの着地なら機械株への好影響は限られそうだ。
 
海外では、日本時間夜に19年12月の米小売売上高が発表となる。年末商戦期にあたることから同国の消費動向を見極めるうえで関心が高い。
 
 
【好材料銘柄】
 
■ソフトクリエイトホールディングス <3371>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.77%にあたる10万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は1月16日から3月31日まで。
 
■シノプス <4428>
生活協同組合コープさっぽろと需要予測型自動発注システム「sinops-R6」を全店導入することを前提としたパイロット契約を締結。
 
■テー・オー・ダブリュー <4767>
上期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ。
 
■Jストリーム <4308>
西尾レントオール <9699> が機器レンタル「eSports専用ライブ中継サービス」を展開するにあたり、映像制作機材の選定から映像システム構築までを担当。
 
■ヘリオス <4593>
米アサシス社が欧米で実施した急性呼吸窮迫症候群に対する幹細胞製品「HLCM051」の治験投与後1年間のフォローアップ結果で良好な経過を報告。
 
■トランザス <6696>
施設内のエネルギー消費を自動制御するIoTコントローラー「AIRUX-8」を開発し、シンガポールフォルクスワーゲンビルに導入。
 
■寿スピリッツ <2222>
10-12月期(第3四半期)売上高は前年同期比17.9%増の132億円。
 
■夢真ホールディングス <2362>
建設技術者派遣事業とエンジニア派遣事業における稼動技術者数が9000人を突破。
 
■アスモ <2654>
12月売上高は前年同月比2.0%増と6ヵ月連続で前年実績を上回った。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】
 
【国内】
16(木)
11月機械受注(8:50)
12月企業物価指数(8:50)
《決算発表》
グランド
 
【海外】
米12月輸出入物価指数(22:30)
米12月小売売上高(22:30)
米1月フィラデルフィア連銀景気指数(22:30)
米11月企業在庫(1/17 0:00)
米1月NAHB住宅市場指数(1/17 0:00)
米11月対米証券投資(1/17 6:00)
 

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

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